...竹一を自分の膝(ひざ)を枕にして寝かせ...
太宰治 「人間失格」
...……先生にお枕を取りませうか...
田中貢太郎 「水郷異聞」
...枕べ近き時計の一二時をうつまでも...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...片腕を枕につっ伏しがちに...
豊島与志雄 「猫捨坂」
...秋子の枕頭と思われるあたりに坐った...
豊島与志雄 「幻の彼方」
...月丸の枕頭のところを...
直木三十五 「南国太平記」
...枕元には昨夜読みながら眠った巴里の新聞や雑誌の投げ出されてあるのを見返りながら...
永井荷風 「砂糖」
...夜になると枕許の箱へ入れて...
中里介山 「大菩薩峠」
...父は枕元(まくらもと)へ来て挨拶(あいさつ)する白い服を着た女を見て変な顔をした...
夏目漱石 「こころ」
...いきなり括(くく)り枕(まくら)を取って...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...枕元の水瓶(フラスコ)を見ると...
久生十蘭 「キャラコさん」
...大きな眼をして青木の枕元に坐っていた...
久生十蘭 「昆虫図」
...又縁語を使ふことも枕言葉やかけ言葉と共に明治以来禁断同様であつたが...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...枕もとを手さぐりすると僕の洋服がそろつていたので...
三好十郎 「肌の匂い」
...兄上ーッ」「ええッ情けない奴め!」と枕元の脇差へ重蔵が手を伸ばした隙に...
吉川英治 「剣難女難」
...おたがいに学問もよいほどにしておくんだなあ」と――薪(まき)を枕にして寝そべっていた一人の僧が...
吉川英治 「親鸞」
...手枕で横になっている人の足の爪にまで...
吉川英治 「源頼朝」
...当時『枕草子』に関する最も進んだ研究と考えられるものを推薦してもらった...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??