例文・使い方一覧でみる「枋」の意味


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...昔は凧の絵の赤い色は皆な蘇(すおう)というもので描いたので...   昔は凧の絵の赤い色は皆な蘇枋というもので描いたのでの読み方
淡島寒月 「凧の話」

...火の上へ蘇を入れた皿を掛けて...   火の上へ蘇枋を入れた皿を掛けての読み方
淡島寒月 「凧の話」

...面(おもて)蘇(すおう)に髣髴(さもに)たるが...   面蘇枋に髣髴たるがの読み方
巌谷小波 「こがね丸」

...貧乏だった徐は...   貧乏だった徐枋はの読み方
薄田泣菫 「艸木虫魚」

...いま片枝は濃くつややかにて蘇(すおう)のやうに見えたる」というのは光線の効果が目にとまったものらしい...   いま片枝は濃くつややかにて蘇枋のやうに見えたる」というのは光線の効果が目にとまったものらしいの読み方
津田左右吉 「偶言」

...蘇(すおう)の花房の枝の先に若葉がちょぼちょぼと散点して見え出す...   蘇枋の花房の枝の先に若葉がちょぼちょぼと散点して見え出すの読み方
寺田寅彦 「五月の唯物観」

...蘇染(すおうぞめ)で本紅染(ほんもみぞめ)を模(も)する法...   蘇枋染で本紅染を模する法の読み方
寺田寅彦 「西鶴と科学」

...台東から寮へ至るバスの休憩所の一つとなっている...   台東から枋寮へ至るバスの休憩所の一つとなっているの読み方
豊島与志雄 「台湾の姿態」

...蘇染(すおうぞめ)を絞(しぼ)って叩きつけたようなその真中に突伏(つっぷ)した年増の遊女――それは昨晩...   蘇枋染を絞って叩きつけたようなその真中に突伏した年増の遊女――それは昨晩の読み方
中里介山 「大菩薩峠」

...蘇(すおう)の色に沸(わ)き返る...   蘇枋の色に沸き返るの読み方
夏目漱石 「夢十夜」

...あれは蘇(すはう)...   あれは蘇枋の読み方
堀辰雄 「おもかげ」

...マスウノススキは真蘇(マスオウ)ノススキが略せられ穂の色の赤いのを呼んだものである...   マスウノススキは真蘇枋ノススキが略せられ穂の色の赤いのを呼んだものであるの読み方
牧野富太郎 「植物記」

...それは蘇(スオウ)で染めたもので本当の茜染めよりはその色が赤かったのである...   それは蘇枋で染めたもので本当の茜染めよりはその色が赤かったのであるの読み方
牧野富太郎 「植物記」

...今をさかりの花蘇(はなすおう)や粉米桜(こごめざくら)や連翹(れんぎょう)や金雀枝(えにしだ)や辛夷(こぶし)や白木蓮の枝々を透してキラキラ朝日がかがやきそめてきていた...   今をさかりの花蘇枋や粉米桜や連翹や金雀枝や辛夷や白木蓮の枝々を透してキラキラ朝日がかがやきそめてきていたの読み方
正岡容 「小説 圓朝」

...下に蘇、その上に朱、更に渋、之に油引し、更に水洗によつて発色を促した...   下に蘇枋、その上に朱、更に渋、之に油引し、更に水洗によつて発色を促したの読み方
柳宗悦 「和紙十年」

...後者は蘇染)当代無双の染物家として...   後者は蘇枋染)当代無双の染物家としての読み方
柳宗悦 「和紙十年」

...ご存じのとおり此書は、楚の屈平、漢の諸葛亮、晋の陶潜、唐の顔真卿、宋の文天祥、宋の謝得、処士劉因、明の方孝孺、以上八人を選んでその最期の詞(ことば)をあげ、義烈の精神をあきらかにしたものです...   ご存じのとおり此書は、楚の屈平、漢の諸葛亮、晋の陶潜、唐の顔真卿、宋の文天祥、宋の謝枋得、処士劉因、明の方孝孺、以上八人を選んでその最期の詞をあげ、義烈の精神をあきらかにしたものですの読み方
山本周五郎 「菊屋敷」

...五月礼讃(らいさん)五月(ごぐわつ)は好(よ)い月、花の月、芽の月、香(か)の月、色(いろ)の月、ポプラ、マロニエ、プラタアヌ、つつじ、芍薬(しやくやく)、藤(ふぢ)、蘇(すはう)、リラ、チユウリツプ、罌粟(けし)の月、女の服のかろがろと薄くなる月、恋の月、巻冠(まきかんむり)に矢を背負ひ、葵(あふひ)をかざす京人(きやうびと)が馬競(うまくら)べする祭月(まつりづき)、巴里(パリイ)の街の少女等(をとめら)が花の祭に美(うつ)くしい貴(あて)な女王(ぢよわう)を選ぶ月、わたしのことを云(い)ふならばシベリアを行(ゆ)き、独逸(ドイツ)行(ゆ)き、君を慕うてはるばるとその巴里(パリイ)まで著(つ)いた月、菖蒲(あやめ)の太刀(たち)と幟(のぼり)とで去年うまれた四男(よなん)目のアウギユストをば祝ふ月、狭い書斎の窓ごしに明るい空と棕櫚(しゆろ)の木が馬来(マレエ)の島を想(おも)はせる微風(そよかぜ)の月、青い月、プラチナ色(いろ)の雲の月、蜜蜂(みつばち)の月、蝶(てふ)の月、蟻(あり)も蛾(が)となり、金糸雀(かなりや)も卵を抱(いだ)く生(うみ)の月、何(なに)やら物に誘(そゝ)られる官能の月、肉の月、ヴウヴレエ酒の、香料の、踊(をどり)の、楽(がく)の、歌の月、わたしを中に万物(ばんぶつ)が堅く抱きしめ、縺(もつ)れ合ひ、呻(うめ)き、くちづけ、汗をかく太陽の月、青海(あをうみ)の、森の、公園(パルク)の、噴水の、庭の、屋前(テラス)の、離亭(ちん)の月、やれ来た、五月(ごぐわつ)、麦藁(むぎわら)で細い薄手(うすで)の硝杯(こつぷ)からレモン水(すゐ)をば吸ふやうなあまい眩暈(めまひ)を投げに来た...   五月礼讃五月は好い月、花の月、芽の月、香の月、色の月、ポプラ、マロニエ、プラタアヌ、つつじ、芍薬、藤、蘇枋、リラ、チユウリツプ、罌粟の月、女の服のかろがろと薄くなる月、恋の月、巻冠に矢を背負ひ、葵をかざす京人が馬競べする祭月、巴里の街の少女等が花の祭に美くしい貴な女王を選ぶ月、わたしのことを云ふならばシベリアを行き、独逸行き、君を慕うてはるばるとその巴里まで著いた月、菖蒲の太刀と幟とで去年うまれた四男目のアウギユストをば祝ふ月、狭い書斎の窓ごしに明るい空と棕櫚の木が馬来の島を想はせる微風の月、青い月、プラチナ色の雲の月、蜜蜂の月、蝶の月、蟻も蛾となり、金糸雀も卵を抱く生の月、何やら物に誘られる官能の月、肉の月、ヴウヴレエ酒の、香料の、踊の、楽の、歌の月、わたしを中に万物が堅く抱きしめ、縺れ合ひ、呻き、くちづけ、汗をかく太陽の月、青海の、森の、公園の、噴水の、庭の、屋前の、離亭の月、やれ来た、五月、麦藁で細い薄手の硝杯からレモン水をば吸ふやうなあまい眩暈を投げに来たの読み方
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」

「枋」の読みかた

「枋」の書き方・書き順

いろんなフォントで「枋」


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