...人気(じんき)の前(まへ)に枉屈(わうくつ)して其奴隷(どれい)となるは少(すこ)しも珍(めづ)らしからず...
三文字屋金平 「為文学者経」
...そこで余儀なく自己の意思を枉(ま)げ...
大隈重信 「選挙人に与う」
...目的を達成するまでは断じて素志を枉(ま)げぬ...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...所信を主張して枉(ま)げなかった...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...然れどもアカイア軍勢意を枉げて...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...それをどこまでも枉(ま)げまいための横着さといふものがあつて...
徳田秋声 「チビの魂」
...大隈伯の屡々失敗して飽くまで其の自信を枉げざるは猶ほ献身的宗教家の如し故に伊藤侯は得意の日に驕色あり大隈伯は得失を以て喜憂せず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...法を枉げてよい司政は御座りませぬ...
直木三十五 「大岡越前の独立」
...道を枉(ま)げてたずねてみたものと思われる...
中里介山 「大菩薩峠」
...彼(かれ)は小言(こごと)は耳(みゝ)へも入(い)れないで「※(ねえ)よう見(み)ろよう」と小笊(こざる)を枉(ま)げてはちよこ/\と跳(は)ねるやうにして小刻(こきざ)みに足(あし)を動(うご)かしながらおつぎの譽(ほ)める詞(ことば)を促(うなが)して止(や)まない...
長塚節 「土」
...なんと阿呆らし奴等は祈る霽((は))れたる空の光の方へひどく体(からだ)を捩じ枉((ま))げてそれで奴等の股引は裂けそれで奴等の肌襦絆冬の風にはふるふのだ...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...枉がつた木杭さながらの彼等の足は...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...主張を枉(ま)げることもする...
新渡戸稲造 「ソクラテス」
...党の規律は私事をもって枉(ま)ぐべからず...
平林初之輔 「鉄の規律」
...一方どこまでも己を枉げず...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...――で、まことにご迷惑でしょうが、やがて玄徳公からお沙汰のあった節は、枉(ま)げても、召しに応じていただきたい...
吉川英治 「三国志」
...たびたび駕(が)を枉(ま)げ給うては...
吉川英治 「三国志」
...枉(ま)げてもご出席あらるるようにとのお伝えでござる...
吉川英治 「親鸞」
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