...履二於不レ可レ枉之途一...
佐藤一齋・秋月種樹(古香) 山田濟齋訳 「南洲手抄言志録」
...枉げて東道の主人となり給はずや』といふ...
大町桂月 「鹽原新七不思議」
...村役人は法を枉(ま)げた典獄ばかりを流刑にした...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「成仙」
...本員等又政府に對する質問は暫く枉げて中止することゝし...
田中正造 「公益に有害の鑛業を停止せざる儀に付質問書」
...此の場合は質問どころか意を枉げて之を控へて國の一致團結を圖り...
田中正造 「公益に有害の鑛業を停止せざる儀に付質問書」
...王妃は約束を云ひ出すまでに我が意を枉げたを今更に殘念がつた(was very sorry she had yielded so far as to make a condition)...
テニソン Tennyson 菅野徳助、奈倉次郎訳 「アーサー王物語」
...司政者が法を枉げず...
直木三十五 「大岡越前の独立」
......
永井荷風 「雨瀟瀟」
...わざわざ道を枉(ま)げて尋ねて来てくれたことにも...
中里介山 「大菩薩峠」
...仙台に入る前に笠島の道祖神の祠へ参詣の道を枉(ま)げてみると...
中里介山 「大菩薩峠」
...胆吹山へと道を枉(ま)げたのは我々の気勢に怖れをなしたか...
中里介山 「大菩薩峠」
...道に枉げられたとかいう...
中里介山 「大菩薩峠」
...が、それとても、大元帥明王の画像の前に立つお銀様と同様の、色盲ならぬ色盲をもって、木石の配置だけを深く見入っているような恰好(かっこう)をしているけれども、内容極めて空疎なるは致し方なく、お茶を知らない、寂(さび)を知らない、わびというものを知らないお角さんは、ただ眼の前にあるからそれを見ているだけで所在が無いから、ことにお場所柄であるから、枉(ま)げて、つつましやかにしているだけのものなのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...枉がつた木杭さながらの彼等の足は...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...自分で「よし」と信ずることを枉(ま)げたためしはなかった...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...冤枉(えんおう)に死せし婦人の中にはかかる類例なしというべからず...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...諸卿お揃いで駕(が)を枉(ま)げてくれませんか」「ぜひ伺って...
吉川英治 「三国志」
...御老体を枉(ま)げて」と...
吉川英治 「新書太閤記」
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