...松子の立つてゐるのを見ると...
石川啄木 「道」
...稍あつて松子は川下の方を指した...
石川啄木 「道」
...』紙は松子の袂から出た...
石川啄木 「道」
...松子さんは黙つて見てゐましたが...
土田耕平 「身代り」
...松子さんの病室の次の間は囲炉裡(ゐろり)になつてゐて...
土田耕平 「身代り」
...松子雁の饒歌余譚に曰く「根津ノ新花街ハ方今第四区六小区中ノ地ニ属ス...
永井荷風 「上野」
...それにもかかわらず松子は正直な女と見えて...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...杜松子は檐(のき)の陰になった濡縁(ぬれえん)の近くに浅く坐って庭を見ていたが...
久生十蘭 「ユモレスク」
...やすと向きあって食事をしている杜松子の顔の中にもなにかしらそれと通じあうものが感じられ...
久生十蘭 「ユモレスク」
...ごきげんよくっていらっしゃいますか」杜松子は下眼にうつむいて...
久生十蘭 「ユモレスク」
...海松子が持って参ったのでございます...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...松子は自分を鞭(むち)うつような気持で...
山本周五郎 「日本婦道記」
...松子はいまそのときの良人のおもかげを偲びながら...
山本周五郎 「日本婦道記」
...「安房守さまおたち寄りとの前触れにござります」「安房さまが……」松子は聞きちがいではないかと思った...
山本周五郎 「日本婦道記」
...松子はもういちど自分の立場をよく考えなおしてみた...
山本周五郎 「日本婦道記」
...その時にまたも新しい茶を入れた妻の松子が...
夢野久作 「少女地獄」
...聞いている姉と松子が座に堪えられなくなったほどに甘ったるい...
夢野久作 「少女地獄」
...麝香松子(においあぶら)の香が立つ剃(そ)りたての青い頭から...
吉川英治 「新・水滸伝」
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