...松永に別れて、四、五日經つた頃だつた...
石川啄木 「我等の一團と彼」
...松山が誰に殺されたか...
海野十三 「麻雀殺人事件」
...喫茶店の卓子(テーブル)では松花江(スンガリイ)の氷の解けたうわさがはずみ...
谷譲次 「踊る地平線」
...焼けた跡に建てられるのは北海松(からまつ)や米材(べいざい)の附け木のように白っちゃけた家か...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...そこにはハガキ型の小さな額縁(がくぶち)にいれた一本松の下の写真が...
壺井栄 「二十四の瞳」
...中江からいろいろ悉しく聞き知っていた松浦は...
豊島与志雄 「立枯れ」
...松屋呉服店あたりで販売するとか聞いているシャルムーズの羽織一枚で殆前後を忘れるまでに狼狽した...
永井荷風 「申訳」
...それでお松はすっかり合点がゆきました...
中里介山 「大菩薩峠」
...松木、五代、英艦に投ずそれは扨(さて)置き茲(ここ)に薩摩の船を二艘此方(こちら)に引張(ひっぱっ)て来ると云う時に、その船長の松木弘安(まつきこうあん)(後に寺嶋陶蔵(てらじまとうぞう)又後に宗則(むねのり))、五代才助(ごだいさいすけ)(後に五代友厚(ともあつ))の両人が、船奉行と云う名義で云(い)わば船長である...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...近松なんかは義理というものに挾まれた武家の女の苦しみは描いて居りますが...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...備前で勇戦隊を編成した松本箕之介(みのすけ)は入牢(にふらう)し...
森鴎外 「津下四郎左衛門」
...浜松では宿直(とのい)をするつもりだったが...
山本周五郎 「薊」
...二本松では命はとりたくなかったからね」益山郁之助は...
山本周五郎 「いさましい話」
...寒松院の並木へかかるころを見はからい...
吉川英治 「神州天馬侠」
...武松は手馴れの棒を拾って小脇に持った...
吉川英治 「新・水滸伝」
...武松は、亡兄武大(ぶだ)の家へもどり、武大の霊前に、男女二つの首を供えて、滂沱(ぼうだ)とこぼれる涙も拭(ぬぐ)わず、位牌(いはい)へ向って言っていた...
吉川英治 「新・水滸伝」
...――今の自分のすがたが、それに近いものになっていることを、松虫も鈴虫も、うすうす感じてきた...
吉川英治 「親鸞」
...松浦侯は遂にフロイスに平戸の会堂再建を許可したのである...
和辻哲郎 「鎖国」
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