...朝になって室戸岬の沖あいから朝陽が杲杲(きらきら)と登りかけたところで...
田中貢太郎 「海神に祈る」
...東の空に杲々(こうこう)と輝く朝日を見た...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...かの富の太陽は紅輪杲々(こうこう)としてまさに半天に躍り上らんとする希望的のものなるを見るべし...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...いま考えてみると杲々(こうこう)とかがやき渡る太陽の光の明るさではなかったようだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...杲卿(こうげ)が忠勇画像を拝した張巡(ちょうじゅん)見なせえ皆これ天下の英傑だんベエこれこそ天下の将帥(しょうすい)と言われるそれに何ぞや賊の旗の手見るか見えぬにブルブルふるえて兵士を振り捨て一人で欠落(かけおち)馬鹿と言おうか臆病と言おうか文盲滅法(めくらめっぽう)...
中里介山 「大菩薩峠」
...喜びは憂ひ極る身に等し二年三年高照る日見ず心に大きな心配事を持つてゐる人は自分の頭の上に杲々と日が輝いてゐることなどは忘れてゐる...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...後に宝素の裔小島杲(かう)一さんに乞うて小島氏の由緒書を借抄することを得...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...李とは東垣李杲(とうゑんりかう)...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...春澳の子は現に北海道室蘭(むろらん)にいる杲一(こういち)さんである...
森鴎外 「渋江抽斎」
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