...然るに粟野杢助が最後に進み出て云うのに...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...杢助の意見が通って...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...十年たったって元の杢阿弥だぜ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...「永田杢次を処分しなくてはならんということは...
火野葦平 「花と龍」
...そうして連れられてとうとう青柳の池にはいって、戻らなかったということで、この杢太殿が、また目一つであったところから、今にこの池の魚類は一方の目に、曇りがあるといい伝えております...
柳田國男 「日本の伝説」
...杢助はなにものにも興味をもたなかった...
山本周五郎 「似而非物語」
...すると杢助はこっちを見もせずに答えた...
山本周五郎 「似而非物語」
...そのときおらくる眼を起こしただあ」「するとおめえはいくさにんになっただかえ」「おらがいくさにんになったかって」杢助は鼻を鳴らした...
山本周五郎 「似而非物語」
...杢助と大差のないくらい痩せていて逞(たくま)しくみえた...
山本周五郎 「似而非物語」
...おらくる眼の杢助だあよ」けれども老人の方へは向かなかった...
山本周五郎 「似而非物語」
...杢助は初め、かれらに自分で名を付けた...
山本周五郎 「似而非物語」
...木の股(また)かえ」「もちろん母親からでございます」杢助は煙草をふかし...
山本周五郎 「似而非物語」
...杢助にはかくべつ感想はなかった...
山本周五郎 「似而非物語」
...その横面へ杢助の投げた紙だまが当った...
山本周五郎 「似而非物語」
...「だからおら初めに云っただ」輿の中で杢助は呟いた...
山本周五郎 「似而非物語」
...輿が通りかかると嬌(なま)めかしく杢助に挨拶した...
山本周五郎 「似而非物語」
...しぜん重太夫の両眼は杢助の両眼の動きと不可分であり...
山本周五郎 「似而非物語」
...杢之進(もくのしん)よりはびっくりした様子...
吉川英治 「増長天王」
便利!手書き漢字入力検索