...赤条々(はだか)にして木の枝へ釣(つる)し上げてな...
泉鏡花 「海城発電」
...書物の上に一条々々書いてある...
魯迅 井上紅梅訳 「風波」
...これらの条々に従うのにさしたる無理もなく...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...日頃から尋ねんと欲して尋ね得なかった腑(ふ)に落ちない条々を...
中里介山 「大菩薩峠」
...およそ次のような条々である...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...さては隆堯の『念仏奇特条々』等...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...こういう条々が公設市場の開店披露のチラシみたいに一字ごとに◎やゝ(チョン)をつけ...
久生十蘭 「だいこん」
...これから手前が申しあげまする条々...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...第四 前の条々は人に働きありて心事の不行届きなる弊害なれども...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...(風俗を異にす)右条々のごとく...
福沢諭吉 「旧藩情」
...そして小脇のラツパを取り上げるや余韻条々たる進軍曲を吹奏した...
牧野信一 「蝉」
...胸の中で吟じてゐる秋の歌の条々たる韻律に自ら惚れ惚れと...
牧野信一 「バラルダ物語」
...岸柳条々餞暮秋...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...(巧みに虚妄を申し立つるといえども神威のお白洲(しらす)いかでかまぬかれん遂に拷問(ごうもん)四十三日目に条々伏罪して獄門にかけらる)と結んで...
吉川英治 「江戸三国志」
...十七ヵ条の諫書には、冒頭、条々、として以下、ひとつ何々、ひとつ何々の事というふうに、信長が日ごろ義昭にいだいている不満、苦情、鬱懐(うっかい)などのかずかずを、箇条書として、痛烈に弾劾(だんがい)したものであった...
吉川英治 「新書太閤記」
...十七ヵ条の諫書に対して、「以後は、条々、慎んで守るであろう」義昭は、本心にはないことばを、信長の使者へほろ苦い顔して誓った...
吉川英治 「新書太閤記」
...右の条々、もし偽りこれあるにおいては、日本国大小の神祇(じんぎ)、殊に八幡(まん)大菩薩(だいぼさつ)、愛宕白山摩利支尊天(あたごはくさんまりしそんてん)、べつして氏神(うぢがみ)の御罰、深重(しんちよう)罷(まか)りかうむるべきもの也...
吉川英治 「新書太閤記」
...ほぼ一カ月の後に徳政条々として発布された徳政の細目を見ると...
和辻哲郎 「鎖国」
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