...無作法に束ねられた髮から...
石川啄木 「雲は天才である」
...おかみさんの手に束ねられた...
梅崎春生 「黄色い日日」
...十本の矢を束ねる時は折れない...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...「何とか方法は無いのですか」と唯手を束ねて病人の寢臺の傍に立つてゐる醫者を詰(なじ)つた...
高濱虚子 「續俳諧師」
...ぱさぱさした髪を束ねて櫛巻(くしまき)にしている...
近松秋江 「霜凍る宵」
...●身体裝飾頭髮コロボックルは頭髮を如何に斷ちしや如何に束ねしや...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...このあいだまで青かったはずの芋の葉は数日来の霜に凍(い)ててすっかりうだったようになったのが一つ一つ丁寧に結び束ねてあった...
寺田寅彦 「写生紀行」
...髪を束ねている図が...
徳田秋声 「仮装人物」
...この寄合いが掴(つか)み合いになるまで手を束ねて...
中里介山 「大菩薩峠」
...枝を束ねた桑畑の畝間にすっと延び出して僅かに白い花が見え出してまだ麦が首を擡げない頃は其短い麦の間に小さな体にしては恐ろしげな毛を頭に立てた雲雀がちょろちょろと駈け歩いて居る...
長塚節 「太十と其犬」
...ながい髪を金の輪で束ね...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「髪あかきダフウト」
...これは昔の武士の川狩の様であらうが「束ねて」といふは人は一人で刀は大小二本であるかあるいは二人三人の刀を束ぬるのであるか疑はしい...
正岡子規 「病牀六尺」
...さつさと柴を刈つて束ねてくれました...
宮原晃一郎 「豆小僧の冒険」
...八百屋や何かで柊(ひいらぎ)の枝を束ねたついなの箒(?)を売っています...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...一見何の順序もなく束ねられているように見えるこの『随想録』も...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ひっ詰めにうしろで束ねた漆黒の(少し多すぎる)髪毛(かみ)とが...
山本周五郎 「花も刀も」
...髪を無雑作に束ねた女の顔が出て...
吉江喬松 「木曾御嶽の両面」
...そして束ねたまゝで雫の垂れるそれを着て――財布と時計とが袂の中から出て來たのが無闇に嬉しく勇氣をつけて呉れた――とぼとぼと歩き出した...
若山牧水 「樹木とその葉」
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