...七八十名のものがすべて手を束ねて...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...一つ/\を束ねから無言で順序通りにめくり取つて行つたが...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...達磨返し、しゃこ結び、世帯おぼこ、三ツ葉蝶、新蝶大形鹿子、新蝶流形、新蝶平形、じれった結び、三ツ髷、束ね鴨脚、櫛巻、鹿子、娘島田、町方丸髷、賠蝶流形、賠蝶丸形、竹の節...
上村松園 「髷」
...おかみさんの手に束ねられた...
梅崎春生 「黄色い日日」
...そうして束ねた髪の毛のように...
海野十三 「火星兵団」
...白髪を後茶筌(うしろちゃせん)に束ねた白髯(はくぜん)の老翁...
江見水蔭 「怪異黒姫おろし」
...よくよく見ているとその中のある物は状袋のたばを束ねてある帯紙らしかった...
寺田寅彦 「浅草紙」
...藁(わら)で束ねた藪柑子(やぶこうじ)の輝く色彩をまたなく美しいものと思った...
寺田寅彦 「柿の種」
...おいよさんの針仕事は依然としておいよさんが束ねた儘そつくりと柱の側に置かれてある...
長塚節 「隣室の客」
...洗ひ髮を無造作に束ねて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...悪魔を束ねたかのように踊っていた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...ある日、豆小僧が柴を刈つて、束ねてゐますと、どこからかしら一人の婆(ばあ)さんが出て来て、馴々(なれなれ)しく言葉をかけました...
宮原晃一郎 「豆小僧の冒険」
...今から『魯迅全集』と『秋声全集』とをお約束ねがいます...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...自分の夜具へ戻るときに束ねたのだが...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...総髪に束ねていた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...一束ねにした誓書をたずさえて...
吉川英治 「黒田如水」
...一切縄を改めて束ね直して来い)と...
吉川英治 「新書太閤記」
...斑や襞を持つ束ねられた幹が悍ましい森を成し...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「時間からの影」
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