...そのむかし芭蕉は頭陀袋に杜詩と山家集と普門品(ふもんぼん)とを入れてゐたさうだが...
薄田泣菫 「茶話」
...洞庭湖(どうていこ)の杜詩(とし)や琵琶行(びわこう)の文句や赤壁(せきへき)の賦(ふ)の一節など...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...蟲の喰つた表紙に杜詩全集と書いたのが僅に讀まれた...
永井荷風 「新歸朝者日記 拾遺」
...山陽曰「昔人称二杜詩州以後最妙一三次蓋丈人之州也」と...
中村憲吉 「頼杏坪先生」
...岩波文庫の『杜詩』である...
中谷宇吉郎 「詩人への註文」
...専ら『杜詩』に凝ることにしている...
中谷宇吉郎 「詩人への註文」
...『杜詩』さえ見れば...
中谷宇吉郎 「詩人への註文」
...そういう時の難文句も『杜詩』を見ればちゃんと出ている...
中谷宇吉郎 「詩人への註文」
...それに『杜詩』のよいことは...
中谷宇吉郎 「詩人への註文」
...「杜詩は易しい字でいい文句があるからいいですね」と言ったら...
中谷宇吉郎 「詩人への註文」
...もちろん杜詩には難しい字も沢山あり...
中谷宇吉郎 「詩人への註文」
...しかし杜詩は学識から生れたものでないことは確かである...
中谷宇吉郎 「詩人への註文」
...もっとも今さら杜詩をひき出すまでもなく...
中谷宇吉郎 「詩人への註文」
...古人が杜詩を詩史と称えし例に傚(なら)わば曙覧の歌を歌史ともいうべきか...
正岡子規 「曙覧の歌」
...しかれども彼が杜詩より得たるか否かは知るに由(よし)なし...
正岡子規 「曙覧の歌」
...はた彼が愛読したりという杜詩(とし)に記実的の作多きを見ては...
正岡子規 「俳人蕪村」
...将(は)た彼が愛読したりといふ『杜詩(とし)』に記実的の作多きを見ては...
正岡子規 「俳人蕪村」
...杜詩の註等に至つても...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
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