...この両端を杙(くい)にしばりつけて...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...次に角杙(つのぐひ)の神...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...折角の杙登りはそのままけろりと忘れてゐるらしい無感覚さ...
薄田泣菫 「独楽園」
...角杙、活杙の「角」は、「ツヌ」と訓す可く、凡て物の僅かに生じて、未だ発展せざる状態を指す...
高木敏雄 「比較神話学」
...依て思うに、角杙、活杙とは、かの国土形成第一段の泥土的状態の、漸く凝固せんとする萌芽を示すに至りたる第二の状態を示す者ならん...
高木敏雄 「比較神話学」
...角杙の義は、角凝の義と同じく、生産霊と活魂と、其義亦た同じ...
高木敏雄 「比較神話学」
...農民は原野に境界の杙(くい)を打ち...
太宰治 「心の王者」
...橋の杙(くい)の間から発見せられた...
太宰治 「花火」
...其中に多くの杙(くひ)は植ゑられぬ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...頭(かしら)を高く城門の杙(くい)に懸けんとこころざす...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...凌霄のやうだと思ひながら復た女を見ると此度は四本の指を前へ向けて勾欄へ兩手を掛けて一心に燒木杙を見おろして居る...
長塚節 「佐渡が島」
...小(ちひ)さな杙(くひ)は毎日(まいにち)水(みづ)の爲(ため)に軟(やはら)かにされて居(ゐ)る土(つち)へぐつと深(ふか)くはひつた...
長塚節 「土」
...またあるところでは湖水(こすい)の中(なか)に棒杙(ぼうぐひ)を打(う)つてその上(うへ)に小屋(こや)を設(まう)けて棲(す)んでゐました...
濱田青陵 「博物館」
...その證據(しようこ)にはその杙(くひ)のある附近(ふきん)を掘(ほ)つて見(み)ますと...
濱田青陵 「博物館」
...遺(のこ)つてゐた土臺(どだい)の杙(くひ)から想像(そう/″\)して湖上住居(こじようじゆうきよ)の小屋(こや)を描(か)いたものであります...
濱田青陵 「博物館」
...湖上住居(こじようじゆうきよ)と同(おな)じような杙(くひ)をたて...
濱田青陵 「博物館」
...先を尖らせた杙(くい)も...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...それが頸と足首との二箇所で丈夫な杙(くひ)に縛り附けてあるのである...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 森林太郎訳 「老人」
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