...村外れの工事場が見えた時...
芥川龍之介 「トロッコ」
...その村外れの路傍に...
井上円了 「おばけの正体」
...村外れの石山に、ケルト族の墓標だと言い伝えられて来た、円い大きな自然石があります...
谷譲次 「踊る地平線」
...村外れの茶店で昼飯を食った時に店先で一人の汚い乞食婆さんが...
寺田寅彦 「二つの正月」
...村外れの爺さんの大きな藻蟹のウケに一匹はいりこんで...
豊島与志雄 「霧の中」
...その夜中から村人を狩集めて、隊士が手伝って、村外れに小さい、歪(くぼ)んだ所をこしらえた...
直木三十五 「近藤勇と科学」
...ここは久々野の村外れとしましても...
中里介山 「大菩薩峠」
...思ひ切つた大きな聲で呶鳴つたのであらうなどゝつまらぬことを考へながら村外れへ出る...
長塚節 「月見の夕」
...腹こなしに村外れの畑の中を鬼怒川の土手へ出で一まはりした...
長塚節 「十日間」
...夕陽既に村外れの火の見柱にかかり「コガー・コガー(註 古河)」と呼ぶ駅員の声も何とやらん夕淋しくそぞろに旅情をさそう...
中谷宇吉郎 「寺田寅彦の追想」
...捨蔵さまは草加の村外れで...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...どつとばかりに津波の勢ひで村外れの河口から吹きあげてくる速風(はやて)は周囲の丘に行手をさへぎられて...
牧野信一 「鬼の門」
...朝食せしめて村外れまで送った...
南方熊楠 「十二支考」
...……たった一人で寝起きをしている村外れの茶屋の竈(かまど)の前で...
夢野久作 「いなか、の、じけん」
...赤い鳥村外れの網干場(あみほしば)に近い松原を二三百坪切り開いて大きな別荘風の家が建った...
夢野久作 「いなか、の、じけん」
...村外れの叔父の家から毎日通っていたそうですが...
夢野久作 「復讐」
...更に村外れまで徒歩を試みた...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...村外れから少し先の...
吉川英治 「新書太閤記」
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