...これは材木町といって材木屋がある)...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...その背面(うしろ)が材木町の出はずれになっていて...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...それは明暦三年正月十八日の未の刻で、本郷丸山の本妙寺の法華宗の寺から出火して、折りからの北風に幾派にも分れた火は、下谷の方は神田明神から駿河台へ飛火し、鷹匠町の辺、神田橋の内へ入って、神田橋、常盤橋、呉服橋などの橋も門も番所も焼き払い、西河岸から呉服町、南大工町、檜物町、上槇町、それから横に切れて大鋸町、本材木町へ移り、金六町、水谷町、紀国橋の辺から木挽町を焼き、芝の網場まで往った...
田中貢太郎 「日本天変地異記」
...材木町の河岸(かし)の方にでも」「あんなところ歩いたってしょうがないさ」お宮は歯が痛むといって...
近松秋江 「うつり香」
...これによると、杉の森稲荷社所在地は、新材木町で、社記によれば、相馬将門(そうままさかど)威を東国に振い、藤原秀郷(ひでさと)朝敵誅伐(ちゅうばつ)の計策をめぐらし、この神の加護によって将門を亡(ほろぼ)したので、この地にいたり、喬々(きょうきょう)たる杉の森に、神像を崇(あが)め祀(まつ)ったのだとある...
長谷川時雨 「鬼眼鏡と鉄屑ぶとり」
...浅草の材木町(ざいもくちょう)の名主石田郷左衛門の末っ子で...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...浅草材木町の石田郷左衛門の家と下谷の山本園の近くで...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...材木町の通りを厩橋の方へ向つて行つた...
堀辰雄 「水族館」
...材木町(ざいもくちょう)生薬商人(きぐすりしょうにん)近江屋源八(おうみやげんぱち)に一俵(いっぴょう)二十五文(もん)にて売り候(そうろう)...
宮沢賢治 「紫紺染について」
...事務所は麻布区材木町一〇です...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...堀江町と新材木町のあいだに堀がある...
山本周五郎 「さぶ」
...材木町の裏にあるの...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...泥溝板(どぶいた)に気をつけて下さいな」材木町の大川端(おおかわばた)に面した家並の...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...又五郎は彼を伴れて材木町の家に帰り...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...浅草材木町の家へ...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...材木町河岸の家を...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...材木町にいたじぶんは...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...東都名代の橋づくし鉄橋の元祖は本材木町弾正橋復興以後の立派な橋々と違って...
山本笑月 「明治世相百話」
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