...背後に結び附けたる革行李の凹(くぼ)くなるまで鐵の鎖を引き締め居たり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...すなわち行李、靴、教科書、その他書籍、雑誌類、絵葉書、パン類いっさいを売るのである...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...そうして新町四十七番地鈴木芳吉という湯屋の裏座敷を借りて其処(そこ)に二人は机を並べ行李を解いた...
高浜虚子 「子規居士と余」
...李夫は棺の中へ入れてある首飾などに眼をつけているところであった...
田中貢太郎 「断橋奇聞」
...僕が履を出すことが」李は笑って言った...
田中貢太郎 「蓮香」
...行李(こうり)を車へ積んで主人に暇(いとま)をつげ車へ上って上を見ると...
寺田寅彦 「雪ちゃん」
...李徴の聲は併し忽ち又先刻の自嘲的な調子に戻つて...
中島敦 「山月記」
...音もなく帷(とばり)をかかげて李陵が幕の内にはいって来た...
中島敦 「李陵」
...私は行李を一つ担いでいた...
葉山嘉樹 「浚渫船」
...われ聞く李将軍臥虎を射て羽を飲ましむと...
南方熊楠 「十二支考」
...李は精(くわ)しく魚家のある街(まち)を問うて...
森鴎外 「魚玄機」
...何かと旅行李(たびごうり)の物など...
吉川英治 「剣の四君子」
...そして李の残忍を...
吉川英治 「三国志」
...辱(はずかし)めるにしのびない」李厳は...
吉川英治 「三国志」
...李家(りけ)の四ツ辻にある茶店へ行き...
吉川英治 「新・水滸伝」
...「くそっ」一刀、虎のどこかを搏(う)ったが、その虎尾(こび)は、李逵の体を、はるかへ叩き飛ばしていた...
吉川英治 「新・水滸伝」
...李をいくつかちぎる...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
...漱石は立って書斎から李白の詩集を取って来て...
和辻哲郎 「漱石の人物」
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