...相州(さうしう)朽木(くちき)上新田(かみしんでん)とかの長島政兵衛(ながしままさべゑ)と云ふ男である...
芥川龍之介 「戯作三昧」
...珠を朽木に抛(な)げ與へしよ抔(など)いひぬ...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...山中に朽木の独木(まるき)橋を渡り...
押川春浪補 「本州横断 痛快徒歩旅行」
...荒れし夕庭の朽木の枝に...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...朽木にからんだ美男葛...
中勘助 「銀の匙」
...朽木(くちき)のやうな哀れな姿です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...女の頼み水際に倒れていたひと抱えほどある欅の朽木を流れの中へ押し落すと...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...朽木の根っ子につまずいて...
久生十蘭 「肌色の月」
...ドタリと横ざまに朽木(くちき)のように仆れたが...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...山茶の朽木夜光る故山茶を化物という(『嬉遊笑覧』十下)のも...
南方熊楠 「十二支考」
...朽木氏は備後国深安郡(ふかやすごほり)加茂村粟根(あはね)の人で...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...朽木の折れるような死だった...
山本周五郎 「日本婦道記」
...小さい朽木船(くちきぶね)の棹をついて...
吉川英治 「黒田如水」
...熊川から朽木谷方面へ...
吉川英治 「新書太閤記」
...かれはその朽木(くちき)を引き入れて...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...朽木を流れの中へ突き落すと...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...どたっと朽木だおれに...
吉川英治 「宮本武蔵」
...架け渡してある二本の朽木橋(くちきばし)の土台へ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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