...塀の外では朽木にも...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...猿の腰かけ山の朽木(くちき)に焦色(こげいろ)の菌(きのこ)が一つ生えたのを...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...荒れし夕庭の朽木の枝に...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...同時に怪しい新人は朽木を倒すようにどたりと床の上に倒れた...
田中貢太郎 「竇氏」
...砂地に横たわってる大きな朽木に...
豊島与志雄 「山上湖」
...放せっ、仁十っ、市助っ」二人を振切るはずみ、玄白斎は、朽木の如く、倒れかかった...
直木三十五 「南国太平記」
...朽木にからんだ美男葛...
中勘助 「銀の匙」
...腰掛は大きな朽木...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...朽木(くちき)のやうな哀れな姿です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...女の頼み水際に倒れていたひと抱えほどある欅の朽木を流れの中へ押し落すと...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...古ぼけた朽木(くちき)のような潜戸の間から出たおせいの顔は...
火野葦平 「糞尿譚」
...朽木氏は備後国深安郡(ふかやすごほり)加茂村粟根(あはね)の人で...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...朽木宣綱(くつきのぶつな)の女(むすめ)の腹に初子が出来た...
森鴎外 「椙原品」
...或いは朽木(くちき)の腐りかけた部分を取ってきて...
柳田国男 「木綿以前の事」
...朽木を踏み折るので...
吉川英治 「新書太閤記」
...朽木(くちき)の根から...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...かれはその朽木(くちき)を引き入れて...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...朽木を流れの中へ突き落すと...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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