...珠を朽木に抛(な)げ與へしよ抔(など)いひぬ...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...山中に朽木の独木(まるき)橋を渡り...
押川春浪補 「本州横断 痛快徒歩旅行」
...制動法も朽木の倒れ方もジャンプには応用できない...
板倉勝宣 「五色温泉スキー日記」
...身は朽木(くちき)にあらずです...
海野十三 「奇賊は支払う」
...朽木(くちき)の刺(とげ)がさゝつて...
豊島与志雄 「エミリアンの旅」
...本陣は薪をとってゆくといって崖に倒れた朽木を浜へ落してとんとん鉈(なた)で叩いている...
中勘助 「島守」
...腰掛は大きな朽木...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...観音(かんのん)の像が一寸八分の朽木(くちき)であるごとく...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...彼は朽木に斧(おの)をあてたことがある...
原民喜 「苦しく美しき夏」
...ドタリと横ざまに朽木(くちき)のように仆れたが...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...彼が往った方へ二百歩往かば朽木の下に十斛の金を盛った甕がある...
南方熊楠 「十二支考」
...わたくしは朽木(くちき)三助と云ふ人の書牘(しよどく)を得た...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...数週の後に朽木氏の訃音が至つた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...「※※雕朽木(えんあきゅうぼくをえり)...
森鴎外 「なかじきり」
...朽木の折れるような死だった...
山本周五郎 「日本婦道記」
...小さい朽木船(くちきぶね)の棹をついて...
吉川英治 「黒田如水」
...朽木(くちき)の根から...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...朽木橋の端にのって...
吉川英治 「宮本武蔵」
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