...爪皮(つまかわ)の掛(かか)った朴歯(ほおば)の日和下駄を...
泉鏡花 「薄紅梅」
...高い朴歯(ほおば)の足駄(あしだ)をはいた太短(ふとみじか)い足が地上二三寸のところでプラプラしていた...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...先ず第一の証拠は君の朴歯(ほおば)の下駄だ...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...この邸には朴歯の下駄を穿(は)いているものは一人もない...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...君の朴歯とシックリ当てはまるのだ」長髪の男は...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...朴歯(ほおば)の下駄(げた)を踏み鳴らし...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...すり減した朴歯(ほほば)の下駄を穿(は)いて...
田山花袋 「朝」
...朴歯(ほおば)の下駄(げた)...
寺田寅彦 「田丸先生の追憶」
...木魚の音のポン/\たるを後に聞き朴歯(ほおば)の木履(ぼくり)カラつかせて出で立つ...
寺田寅彦 「半日ある記」
...兵馬は朴歯(ほおば)の下駄かなにかを穿(は)いている...
中里介山 「大菩薩峠」
...朴歯(ほうば)をならして...
長谷川時雨 「テンコツさん一家」
...朴歯(ほおば)だから平気であった...
宮本百合子 「海浜一日」
...朴歯(ほおば)の下駄をがらつかせて出る...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...朴歯(ほおば)の下駄や竹の皮の安草履を突っ掛け...
山本笑月 「明治世相百話」
...本名は知らぬが墨画の竹に妙を得て墨竹仙人でとおった老翁、当時(明治十五、六年頃)百四歳という途方もない高齢にもかかわらず、すこぶる頑健、見上げるばかりの大男でツルツルの薬缶頭、朴歯の高下駄、杖も突かずに往来し、今日は四谷まで行って来たとすましたもの、もちろんテクだから驚く...
山本笑月 「明治世相百話」
...黒の釣鐘マントに朴歯(ほおば)の足駄といういでたちでお菓子らしい包みを平らに抱えながら高林家のカブキ門を出た...
夢野久作 「あやかしの鼓」
...呉一郎の朴歯(ほおば)の下駄(げた)の跡と...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...朴歯(ほおば)の曲がった下駄をゴロゴロ運んで来ながら...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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