...あのとき小倉の袴に朴齒の畫學生はいま...
心猿 「九月朔日」
...総じて素朴にして純情な民族である...
梅崎春生 「狂い凧」
...たいへん素朴な疑念であった...
太宰治 「花燭」
...たったいまたかまが原からやって来た原始人そのままの素朴の真似もできるのだ...
太宰治 「もの思う葦」
...素朴といわるべき半面をもつものであり...
津田左右吉 「日本歴史の特性」
...しかし、美しい夕陽と十六の灯明と、甘美な香の煙と、素朴な祈りと、静かな音楽は、四半刻(しはんとき)(三十分)経たないうちに、多勢の人の心をすっかり捉(とら)えてしまいました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...幇間(たいこ)幸三郎の子でいかにも素朴な眞面目な男...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あなた方は印度の子供を純朴で...
エム・ケー・ガンヂー 福永渙訳 「印度の婦人へ」
...素朴な型の貧棒徳利を執りあげると...
牧野信一 「鬼の門」
...『抱朴子』に曰く...
南方熊楠 「十二支考」
...素朴なわたしたちのもののうけとりかたのなかには...
宮本百合子 「きょうの写真」
...元のような素朴さで...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...茶山は恐らくは朴斎をして菅三が長ずるまでの中継たらしめむとしたのであらう...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...朴斎は寛政九年二月十八日生だから...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...貴族的であると同時に平民的であり得るところまで、単純素朴化され、純真純美化されている...
夢野久作 「能とは何か」
...あの朴の木の下の二つ目の石...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...淡々たる朴醇(ぼくじゅん)な風は...
吉川英治 「剣の四君子」
...それは経典と仏像とから得た幻想のきわめて素朴な表現であって...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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