...その豊富な素朴な孤独味を知らなかつた(長野で北光君に教へられて残念がつた)...
種田山頭火 「旅日記」
...その表情の朴訥(ぼくとつ)穏和なことは...
永井荷風 「寺じまの記」
...種々のかえでや朴...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...素朴な蕃社を背景に眺めてこそ...
中村地平 「霧の蕃社」
...一見素朴なるが如くにして...
濱田耕作 「沖繩の旅」
...色の黒い朴訥(ぼくとつ)な青年で...
久生十蘭 「あなたも私も」
...相談役戸塚静海 執刀大槻俊斎 監察竹内玄洞 施薬林 洞海 助手三宅良斎 同そこで玄朴が言うには...
久生十蘭 「玉取物語」
...質朴な、信心深い田舎町の人々である...
牧逸馬 「双面獣」
...今も蓮月焼と称する一種の古朴なる陶型は存せり...
牧野信一 「極夜の記」
...ふるにもあらぬ質朴の田舎かたぎ...
正岡子規 「旅」
...素朴な動作で...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...素朴な仙女がよく描かれていて...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...この素朴な民器にこそ最も広い工藝の本道があるのです...
柳宗悦 「民藝とは何か」
...その日は支那の李英朴(りえいぼく)が日支協約の「二十一ヶ条」を楯にとって悪罵した...
横光利一 「上海」
...熟した梅の実が朴の葉を擦り落ちるころだった...
横光利一 「旅愁」
...どの箇条もみなほほ笑ましいほど素朴な要求にすぎないが...
吉川英治 「美しい日本の歴史」
...朴(ぼく)とつなあいさつをしてみせた...
吉川英治 「私本太平記」
...二十年も前の少年に似た素朴な在り方に似たものとなっていた...
吉川英治 「人間山水図巻」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??