...それは彼等が素朴に眺めてゐる自然とは余り遠くかけ隔つてゐるから...
有島武郎 「描かれた花」
...素朴な農民の需要は大抵此処(ここ)で充される...
石川啄木 「鳥影」
...鄭吉炳 まあ朴君...
林不忘 「安重根」
...彼を親切にまた質朴ならしめ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...この港湾らしい設備はなにひとつ有ってはいない素朴な港に...
中村地平 「南方郵信」
...これも質朴剛健の気風をあらわす美譚(びだん)だろう...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...或は單純素朴なる信念として...
波多野精一 「時と永遠」
...純朴な学生は偶然モンリヴォー侯爵に出会い...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...その花さいた朴の木を見上げ見上げ写生していた...
堀辰雄 「朴の咲く頃」
...折々魚商と気象についての素朴な言葉をかわしたりした後...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...兄もよろこぶだろうと、この芸術的プランをよろこんでいるのは、素朴である...
宮本百合子 「雨の小やみ」
......
三好達治 「寒林小唱」
...門田(もんでん)朴斎等と往来した形迹がある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...且つは素朴に過ぎたる追随を戒(いまし)める必要があると思って...
柳田国男 「海上の道」
...老学者らしい朴訥(ぼくとつ)な口ぶりでそう云うのだった...
山本周五郎 「日本婦道記」
...素朴な精神とが光つてゐるのは...
芝不器男 「不器男句集」
...世間知らずの素朴さだ...
吉川英治 「平の将門」
...気づかいはないよ」五朴炭(ほおずみ)の粉を口いっぱい服(の)んでは...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索