...「緊要書類」と朱書きした大きな状袋から取り出して...
有島武郎 「親子」
...朱書(しゅがき)された花火という字が茫然と浮出(うきだ)している情景は...
淡島寒月 「亡び行く江戸趣味」
...朱書が添へてある...
泉鏡花 「遺稿」
...「而して歡迎會の歸りに女郎買ひをした」といふ朱書きがある...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...しかのみならずその金額要件は特に朱書してありしという...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...司法省の統計年鑑のうちに無頼漢と朱書せられてる一種の階級からは非常に恐れられていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...朱書した馬に乗った侍が...
直木三十五 「近藤勇と科学」
...〔一行アキノ欄外朱書〕麻布移居五月廿三日...
断膓亭日記巻之四大正九年歳次庚申 「断腸亭日乗」
...〔朱書〕(小品文砂糖を寄稿す)七月十八日...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...「南部邸用水溜井戸」と朱書がしてある...
久生十蘭 「魔都」
...此は台石に三遊連と朱書されてゐるところを見ると...
正岡容 「巣鴨菊」
...享和元年より後二年にして家を嗣いだ阿部侯椶軒正精(そうけんまさきよ)の朱書である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...原本の氏旁(しはう)に朱書してある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...月日の下(もと)の括弧内数行は原本に朱書してある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...頁数(けつすう)は森枳園(きゑん)の朱書する所である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...眞志の二字が朱書してある...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...朱書した小さい石が...
吉川英治 「大岡越前」
...帝はその附点(ふてん)やら朱書の部分を二日がかりでべつな紙へ写しとった...
吉川英治 「私本太平記」
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