...これは本音でもあった...
高見順 「いやな感じ」
...これこそ彼がうつかり吐いてしまつた本音ではなからうか...
太宰治 「道化の華」
...それが僕の本音であり...
田畑修一郎 「南方」
...遂にレントシェン(レントシェンは本音である...
長岡半太郎 「原子核探求の思い出」
...もっともそれが案外本音であって...
中谷宇吉郎 「壁画摸写」
...それはまことに本音でした...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...お前に岡惚(おかぼ)れしていたんだよ」それは恐らく本音でしょう...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...それや暮しに困れば少しはお金も貰ひましたが――」それは恐らく本音でせう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...無事な顔を見ないうちはあっしは寝ても眠られませんよ」それは恐らく八五郎の本音でしょう...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...生きているうちはそういうパッとした派手なことはやって貰いたくないというのが私の本音である...
野村胡堂 「平次と生きた二十七年」
...これは少からず本音である...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...泉山蔵相のくだのなかで「新給与問題よりも山下春江(民主)女史の方がすきだということの方が問題だ」といったということが新聞にでていますが、これはなまよい本性にたがわず、本音でしょう...
宮本百合子 「泉山問題について」
...あすこが本音で面白いこと...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...相対主義者モンテーニュの本音であろう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...これも妻の本音ではない...
山本周五郎 「薊」
...当人はこれが本音ですと...
山本笑月 「明治世相百話」
...後生は安穏(あんのん)に送りてえからな」といったところが本音であろう...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...人間あらましの本音ではあるまいか...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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