...しかし母親としての本能的な愛の前には...
伊藤野枝 「「別居」について」
...この青年の理智的な恋愛解剖が精妙を極めてるのに比してそれを裏切る本能的な愛欲が如何にも生彩に乏しいことである...
豊島与志雄 「現代小説展望」
...服装(みなり)には大して気をつけていなかった――胸の開いた上着、不足がちなボタン、すり切れた汚ない靴(くつ)、おさんどんじみた様子――けれど、その若々しい優美さ、物やさしさ、本能的な愛敬、などで人の心をひいていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼女は殆んど本能的な愛で順一を庇護してるかと思われた...
豊島与志雄 「幻の彼方」
...一種の本能的な愛情よりして...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...本能的な愛などは猶(なほ)さら感じ得ませんでした...
原田皐月 「獄中の女より男に」
...躾(しつ)けということもふと忘れるほどの本能的な愛に違いない...
山本周五郎 「日本婦道記」
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