...いよ/\本物の色氣違ひにでもなつたら...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...近づいてみると、痣蟹が自分の服装をして死んでいたというのだ」「ああ青竜王! するとこれは偽(に)せ物で、本物の方は、やっぱり生きていたのか」大江山課長はそういって、大きな吐息(といき)をついた...
海野十三 「恐怖の口笛」
...これは本物の海の中をのぞいているのですね」遠くまで見えた...
海野十三 「三十年後の世界」
...本物の店員君なら...
海野十三 「時限爆弾奇譚」
...本物のメダルがあるはずなんだ...
海野十三 「少年探偵長」
...本物の骨格模型である...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...どこにも本物の死体なんて...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...僕を本物の気違いにしようとしている...
太宰治 「新ハムレット」
...これが本物の犬の映像だとはなはだ困るであろうが...
寺田寅彦 「生ける人形」
...舞台から飛び下りて自殺するのだ」「本物の?」とヴァレリイは呆(あき)れた顔をして訊いた...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...これに一羽ずつ本物の生きた鶴をとまらせる...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...中央の上の方に大きくかちかち音をたてる本物の時計があり...
エドガア・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「鐘塔の悪魔」
...本物のモートンが現れて...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...書類をそっくり取り換えて本物のキスは脱営したのだ...
牧逸馬 「生きている戦死者」
...つまり従来からの日本の学者は本物の楡を知らなかった...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...本物の批評である...
宮本百合子 「こういう月評が欲しい」
...本物の白鷹先生と私とが直接に面会する事によってアトカタもなく粉砕される事になるではないか...
夢野久作 「少女地獄」
...本物の鎧戸やドアだった...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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