...大きなホットケークに本物のメープル・シラップをだぶだぶとかけて食った...
石川欣一 「比島投降記」
...それとも本物の金ですかな」「さあ……」立花先生は...
海野十三 「少年探偵長」
...これは本物のゴールド(金(きん))かね」「純金(じゅんきん)に近い二十二金ですわ」「ふふん...
海野十三 「少年探偵長」
...じゃあ、夢じゃなくて、本物の幽霊が、この戦車の中に現れたんですね...
海野十三 「地底戦車の怪人」
...それに、汽車が二人の降りる駅についても、架空の人物は消えてしまって、本物の彼だけが、なにかうさんくさいふうをして、降りてくるのだから、これは疑いを受けるにちがいない...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...また雑草のなかにいかに本物の草に似せたものがあるかにも...
「草藪」
...不完全なる蓄音機から本物の音楽を聞き出そうとする人にとってもう一つの助けになるのは人間心理の特徴として知られた補足作用である...
寺田寅彦 「蓄音機」
...本物の百姓が長柄の鍬で...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...十五分ばかり本物のヒステリイを起こして...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...少しばかり」「油なら上等の椿油がありますよ」「椿油ですか」「ええ」「それは結構ですね」「それも本物の大島の椿油なんですよ...
中里介山 「大菩薩峠」
...これは本物の人間の死骸が一つ吊下げられてあることを知りました...
中里介山 「大菩薩峠」
...どうしても私には本物の虎のような気がしなくて...
中島敦 「虎狩」
...そしてそれが本物の痰のやうに見えた...
堀辰雄 「恢復期」
...本物のお宝とは信じなかった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...「わたくし本物の囚人を知っています...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「真劇シリーズ」
...本物の孔雀ではなかつたのです...
牧野信一 「嘆きの孔雀」
...僕には本物の甘い奴を一杯くれ給え...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...皆本物の曲馬師で...
夢野久作 「暗黒公使」
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