...きびしい本格的な修業にとりかかりたいと思った...
太宰治 「正義と微笑」
...近ごろ大阪(おおさか)医科大学病理学教室の淡河(おうご)博士が「黒焼き」の効能に関する本格的な研究に着手し...
寺田寅彦 「自由画稿」
...それが柯月園氏の專門的な腕によつて本格的な浴衣の圖案となる...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...最も本格的な根本問題の一つであったし...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...従って本格的な思想動員とに自信のある政府は...
戸坂潤 「思想動員論」
...日本文学の伝統である自然主義の本格的な一発展でさえもあり...
戸坂潤 「思想としての文学」
...第二部第三部に本格的なイデオロギー論の歴史が展開される筈である...
戸坂潤 「読書法」
...本格的なところで守られている...
豊島与志雄 「台湾の姿態」
...三木清の本格的な論文にそれを見出すことは幸である...
豊島与志雄 「文学に於ける構想力」
...本格的なものも放送している...
中谷宇吉郎 「テレビの科学番組」
...旋風の渦が漸く本格的な姿を現わして来た...
中谷宇吉郎 「二つの序文」
...いまに私は本格的なダダイズムの詩を書きましょう...
林芙美子 「新版 放浪記」
...本格的なのが始まったのは...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...ちょっと本格的な犯罪者らしい閃きも見えるのだ...
牧逸馬 「アリゾナの女虎」
...本格的な支那(しな)楽高麗(こうらい)楽よりも東(あずま)遊びの音楽のほうがこんな時にはぴったりと...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...ですが屋根が本格的な形をとるのは一段と進んだ瓦葺(かわらぶき)です...
柳宗悦 「民藝四十年」
...愈々本格的なものが行き詰つて...
吉川英治 「折々の記」
...だから本格的なインド劇が国外に押し出してきたとは考えられないのである...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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