...また本来の目的とする収穫を得るための準備として一定の季節にいろいろな野良仕事をしなければならなくなった...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...その本来の目的に向こうて用いるほかに...
丘浅次郎 「脳髄の進化」
...思考力をその本来の目的なる生存競争より以外の方面に用いておるのであるから...
丘浅次郎 「脳髄の進化」
...不幸にして科学の中等教科書は往々にしてそれ自身の本来の目的を裏切って被教育者の中に芽ばえつつある科学者の胚芽(はいが)を殺す場合がありはしないかと思われる...
寺田寅彦 「化け物の進化」
...勿論本来の目的は石原博士自身の見解を示すことになければならないのであって...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...言論統制の最後の本来の目的は到達され得ない...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...自己本来の目的を持っているがゆえに...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...プロレタリア文学の本来の目的に叛(そむ)くものであろうと思う...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...本来の目的がはずれて...
中里介山 「大菩薩峠」
...本来の目的はこのグロテスクを眺むることではなく...
中里介山 「大菩薩峠」
...しかし、米友が、弁信を竹生島(ちくぶじま)へ導こうとして、誤って多景島へ漕ぎつけてしまったのは、もともと一片の義侠心といったようなものからの出発で、本来の目的でも、予定の行動でもありませんでした...
中里介山 「大菩薩峠」
...原稿を金に換えるのが本来の目的であるように思われるのも少なくはなかった...
夏目漱石 「硝子戸の中」
...何かを探り出そうとする本来の目的の為にのぼせていたせいか...
松本泰 「日蔭の街」
...そして本来の目的地に来て止まった...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...もっともっと明るくはっきりした写真をつけないと本来の目的を果さないと思います二...
宮本百合子 「往復帖」
...この話の本来の目的は...
柳田国男 「母の手毬歌」
...この日の食事の本来の目的であった...
柳田国男 「母の手毬歌」
...現前の窮境に絶望せず本来の目的を固守すべきこと...
和辻哲郎 「鎖国」
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