...会戦指揮や戦争指導が戦争本来の目的に合する武力本来価値の発揮傾向に徹底する時...
石原莞爾 「戦争史大観」
...思考力をその本来の目的なる生存競争より以外の方面に用いておるのであるから...
丘浅次郎 「脳髄の進化」
...茶人の生けた生花はその本来の目的の場所から取り去ればその趣旨を失うものである...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...俳句内容の吟味ということがこの一節の本来の目的であったのですから...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...本来の目的が目的だけに莫迦に頑固に出来ていて...
谷譲次 「踊る地平線」
...科学というものの本来の目的が知識の系統化あるいは思考の節約にあるとすれば...
寺田寅彦 「科学者と芸術家」
...不幸にして科学の中等教科書は往々にしてそれ自身の本来の目的を裏切って被教育者の中に芽ばえつつある科学者の胚芽(はいが)を殺す場合がありはしないかと思われる...
寺田寅彦 「化け物の進化」
...勿論本来の目的は石原博士自身の見解を示すことになければならないのであって...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...プロレタリア文学の本来の目的に叛(そむ)くものであろうと思う...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...しかし、米友が、弁信を竹生島(ちくぶじま)へ導こうとして、誤って多景島へ漕ぎつけてしまったのは、もともと一片の義侠心といったようなものからの出発で、本来の目的でも、予定の行動でもありませんでした...
中里介山 「大菩薩峠」
...四年後の明治八年(一八七五年)に本来の目的地である札幌へ移転した...
中谷宇吉郎 「『ケプロン・黒田の構想』について」
...詩の本来の目的は寧ろそれらの者を通じて...
萩原朔太郎 「月に吠える」
...しかし之は言葉の綾であつて本来の目的は私は今寂しいのだと言ひ度いことにある...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...本来の目的に齟齬(そご)するものなり...
福澤諭吉 「人生の楽事」
...そして本来の目的地に来て止まった...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...もっともっと明るくはっきりした写真をつけないと本来の目的を果さないと思います二...
宮本百合子 「往復帖」
...それの本来の目的は何であろうか...
宮本百合子 「「女らしさ」とは」
...この話の本来の目的は...
柳田国男 「母の手毬歌」
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