...会戦指揮や戦争指導が戦争本来の目的に合する武力本来価値の発揮傾向に徹底する時...
石原莞爾 「戦争史大観」
...(「宝石」昭和二十五年八―十一月号連載の随筆より抜萃)11探偵小説に現われた犯罪心理探偵小説はその本来の目的が複雑な謎をとく論理の興味にあるため...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...思考力をその本来の目的なる生存競争より以外の方面に用いておるのであるから...
丘浅次郎 「脳髄の進化」
...俳句内容の吟味ということがこの一節の本来の目的であったのですから...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...その運動の本来の目的よりも...
太宰治 「人間失格」
...不幸にして科学の中等教科書は往々にしてそれ自身の本来の目的を裏切って被教育者の中に芽ばえつつある科学者の胚芽(はいが)を殺す場合がありはしないかと思われる...
寺田寅彦 「化け物の進化」
...却って本来の目的に反することになるだろう...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...言論統制の最後の本来の目的は到達され得ない...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...本来の目的はこのグロテスクを眺むることではなく...
中里介山 「大菩薩峠」
...四年後の明治八年(一八七五年)に本来の目的地である札幌へ移転した...
中谷宇吉郎 「『ケプロン・黒田の構想』について」
...自己本来の目的としていた...
夏目漱石 「それから」
...詩の本来の目的は寧ろそれらの者を通じて...
萩原朔太郎 「月に吠える」
...しかし之は言葉の綾であつて本来の目的は私は今寂しいのだと言ひ度いことにある...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...本来の目的に齟齬(そご)するものなり...
福澤諭吉 「人生の楽事」
...何かを探り出そうとする本来の目的の為にのぼせていたせいか...
松本泰 「日蔭の街」
...盗み本来の目的を忘れてしまったように...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...本来の目的は一箇月に一度位ずつ...
夢野久作 「けむりを吐かぬ煙突」
...彼の本来の目的は...
吉川英治 「平の将門」
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