...博士の本心ですか」と...
海野十三 「火星兵団」
...こんどのことも少しも姉さんは自分の本心でそうしているのやない言うてはります」しばらくじっと聴いていた婆さんはまた口を(はさ)んで...
近松秋江 「霜凍る宵」
...わしの本心を明(あか)してあげよう」「え! 本心ですって?」「そうじゃ...
寺島柾史 「怪奇人造島」
...すなわち彼の本心であった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...それがまた主人の本心であったかも知れない...
中里介山 「大菩薩峠」
...自然に自分への愛を相手が覚えてくれるのを急ぐこととも思われないと考えているのが薫の本心であった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...眉を煤(すす)けさして置くのは本心ではなかった...
室生犀星 「荻吹く歌」
...一ノ関がよく知っている」「本心でないとは」「吉岡の本心は...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...周防の本心ではなくうわ言にすぎない...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...十左衛門にも聞いてもらうとしよう」「御本心でしょうな」「自分のことではなく...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...やはりそれが光辰の本心であろう...
山本周五郎 「若き日の摂津守」
...とこんな形而上の問題から遠ざかっていたいが本心で...
横光利一 「旅愁」
...これがこの人の本心であつた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...もともと鴨一羽ぐらいで大事な臣下を殺したくないのが謙信の本心であったろうから...
吉川英治 「上杉謙信」
...本心ではありません」「では...
吉川英治 「三国志」
...それは彼の本心で決して偽りではなかったものと考えられる...
吉川英治 「私本太平記」
...さあその点が……」「王倫が本心では...
吉川英治 「新・水滸伝」
...……家風にあわんと云うのはそこじゃ』『旦那様……それは御本心でござりますか』『知れたこと』お陸は...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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