...どうにでもして自分の恋を抑えつけてもらいたいのが本心であった...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...本心では偽善として自責の念を覚えた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...それはあなたの本心ではあったろう...
豊島与志雄 「常識」
...本心では若旦那の久太郎樣が可愛くて仕樣がなかつた樣子でございます」「ところで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...恐らく小夜子の本心ではないでせうよ...
平出修 「計畫」
...本心で話している...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...眉を煤(すす)けさして置くのは本心ではなかった...
室生犀星 「荻吹く歌」
...本心をうちあけてゆけ」「本心ですって」ゆきをは微笑した...
山本周五郎 「薊」
...少なくともそれだけが本心ではない...
山本周五郎 「新潮記」
...あれは御本心でございますか」「そら...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...やはりそれが光辰の本心であろう...
山本周五郎 「若き日の摂津守」
...これがこの人の本心であつた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...もともと鴨一羽ぐらいで大事な臣下を殺したくないのが謙信の本心であったろうから...
吉川英治 「上杉謙信」
...わたくしの本心ではありません...
吉川英治 「三国志」
...本心でなくてこんなことがいえるか...
吉川英治 「三国志」
...魏延の叛意はその部下全部の本心ではないので...
吉川英治 「三国志」
...経(きょう)など誦(よ)んでおります」「本心ではあるまい」「わかりかねます」「まあいずれでもよい...
吉川英治 「新書太閤記」
...御本心で」「近ごろ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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