...然し見るということの本当の意味を弁(わきま)えていたといえようか...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...法定の手続と結婚の儀式とによって家族は本当の意味に於て成り立つと考えられているが...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...しかしすべてこれらは科学の本当の意味を理解しないことから起るので...
石原純 「チャールズ・ダーウィン」
...始めて本当の意味をつけて来る...
田山録弥 「スケツチ」
...本当の意味での物質科学の開け始めたのはフロレンスのアカデミーで寒暖計や晴雨計などが作られて以後と云って宜い...
寺田寅彦 「言語と道具」
...こういう本当の意味での歴史的認識はいずれであるとしても...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...本当の意味ではなり立たないのが当然だし...
戸坂潤 「思想としての文学」
...こういうことも可能なのだということが、本当の意味で、眼と耳とで、初めて判った...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...やはり本当の意味での放縦な...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...生活は本当の意味で自分のものとなり...
豊島与志雄 「生活について」
...まだ本当の意味では味わったことのない新所帯の気持...
中里介山 「大菩薩峠」
...しかしこの議論は本当の意味の科学的方法が悪いというのでは決してない...
中谷宇吉郎 「「科学的」方法の適用されぬ場合」
...そういう人が本当の意味で独立した人間といわなければならないでしょう...
夏目漱石 「道楽と職業」
...本当の意味でかわいがる人は事実たくさんいないように思われる...
羽仁もと子 「おさなご」
...又却って歩いたり立っていたりなすった丈本当の意味ではマイナスになったのだったと残念でした...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...比較ができなければ本当の意味はわからぬと同時に...
柳田國男 「和州地名談」
...本当の意味の家族的団結をかため上げ...
吉川英治 「新書太閤記」
...本当の意味で胆の据(すわ)った人も...
和辻哲郎 「地異印象記」
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