...換言すれば全くの虚無から本当の意味での創造が可能であるという考えの明白に表明されているのは前に紹介した物語が最初のものである...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...本当の意味の通夜物語(つやものがたり)なのだ...
海野十三 「恐しき通夜」
...今まさにわれわれの戸を叩きつつある革命の本当の意味が分ったならば...
ピョートル・アレクセーヴィチ・クロポトキン Pyotr Alkseevich Kropotkin 大杉栄訳 「青年に訴う」
...本当の意味での物質科学の開け始めたのはフロレンスのアカデミーで寒暖計や晴雨計などが作られて以後と云って宜い...
寺田寅彦 「言語と道具」
...少なくも本当の意味での知識的階級の人からは斥(しりぞ)けられてしまった...
寺田寅彦 「厄年と etc.」
...この二つの問題形態対立の本当の意味なのである...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...あなたが本当の意味の信仰を持ってもいないくせになんぞといえば...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...生活は本当の意味で自分のものとなり...
豊島与志雄 「生活について」
...「つまり、なんでございますね、これからこの世の光を見せようという親の立場になり、これからこの世の苦労を味わわされようとする子というものの立場になってみてでございますね」「ふん、なるほど、してみるてえと、母の胎内にある子のために、また、その胎内に子を持つ母のためにってなことになるのかね」「まあ、そうでございますね、最初に申し上げたでしょう、子を産むことは必ず目出たいこととされていますけれども――そういう場合に、本当の意味では、生れるが目出たいか、産むのが目出たくないか――というような理窟になりますか知ら」「じゃ、かりに目出たくないとするとどうだね」「なら、いっそ、親として産まないのが善いことであり、子として生れないのが善いことじゃないでしょうか」「はてな」道庵は仔細らしく小首を傾(かし)げて、「はて、お雪ちゃん、お前さんの質問が、深刻なようで上辷(うわすべ)りがし、上辷りがしているようで存外深刻でもあり、ちょっと、迷わされるがね、早い話が、結局こういうことになるんじゃねえか、どうも、そうなりそうだよ、つまり、お雪ちゃんの今の質問は論じつめると、子供が母の胎内にあるうちに、卸しちまった方が、子供のためにも、母のためにも、幸福じゃないか――こういって質問されているようなことになるんじゃねえかね...
中里介山 「大菩薩峠」
...本当の意味は一寸理解されないかもしれない...
中谷宇吉郎 「科学は役に立つか」
...その本当の意味は...
中谷宇吉郎 「古代東洋への郷愁」
...形式という言葉の本当の意味を知らない人のすることだ」という意味の言葉であった...
中谷宇吉郎 「文化史上の寺田寅彦先生」
...そうして前よりも軽く穴が残るんです」「心細いですな」「なに十中八九は癒るにきまってます」「じゃ本当の意味で全癒というと...
夏目漱石 「明暗」
...本当の意味での音楽への愛...
宮本百合子 「きのうときょう」
...妻たる女が良人を愛しているという本当の意味で生きている女が...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...小人わたくしはどうぞ本当の意味で成り出(い)でたい...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...「山口屋」という本当の意味の料理屋――これはもっぱら町の旦那(だんな)方用であるが...
山本周五郎 「青べか物語」
...あのヤングが云っていた色んな言葉の本当の意味が...
夢野久作 「支那米の袋」
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