...本当のところはおれに歌なんか作らせたくない...
石川啄木 「一利己主義者と友人との対話」
...つまり本当のところは...
アントン・チェーホフ 神西清訳 「桜の園」
...ファブリ 本当のところはどうなんですか...
カレル・チャペック Karel Capek 大久保ゆう訳 「RUR――ロッサム世界ロボット製作所」
...人間には本当のところは...
中里介山 「大菩薩峠」
...ひとつ拙者が本当のところを突きとめてみて...
中里介山 「大菩薩峠」
...本当のところを白状すると...
夏目漱石 「坑夫」
...そんなにお延を大事にしちゃいませんて」「しかしそれは御挨拶(ごあいさつ)におっしゃっただけね」「いいえ私は本当のところを云ったつもりです」夫人は断々乎(だんだんこ)として首肯(うけが)わなかった...
夏目漱石 「明暗」
...ただ本当のところを僕に云ってくれたって好さそうなものだがね」「だから云ってるよ...
夏目漱石 「明暗」
...「それは本当のところでございます...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...本当のところは、手前の足が借りてえ」捕物の名人と謳(うた)われるくせに、滅多に人を縛ったことのない御用聞の銭形の平次は、日向(ひなた)でとぐろを巻いている子分のガラッ八にこんな調子で話しかけました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「お前さんの、昨夜(ゆうべ)帰った時刻は、誰も知らないようだが、本当のところは、何刻(なんどき)だったろう」平次は、穏やかですが、突っ込んだ物の訊きようをします...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...房州まで行って本当のところを突き止めて帰ったから...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...――そのくせ恐ろしい人間だよ」「ヘエー」「ところで、荘太郎とお道がなぜ祝言せずにいるか、本当のわけをお前知ってるかい」「宝捜しのゴタゴタで――」「そんな事もあるだろうが、本当のところは、あの祝言の邪魔(じゃま)をしている人間があるんだ」「ヘエ、そんな野郎が居るんですか」「野郎じゃない女だ、――お信が荘太郎の嫁になりたかったんだよ」「ヘエ――、あの転婆娘がね」「それに親の常吉もその気だったかも知れない...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...皆がパリ中を走り回って広めたようなもんではありませんか?」「私達は明日になれば本当のところを知ることになるわよ」ウージェーヌはメゾン・ヴォーケには帰らなかった...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...本当のところらしく見うけられる...
宮本百合子 「歌声よ、おこれ」
...本当のところそのかみさんは満足して死んだんですよ」「どうしてわかるの」「その女は子を欲しがっていた」と彼は独りで頷いた...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...本当のところ汗をかきましたよ」「荷物のほうも大丈夫かね」「てっきり厳重な荷改めがあるものと覚悟していたんですが...
山本周五郎 「新潮記」
...本当のところせっぱ詰ってるんだから」本当に生死にかかわるんだ...
山本周五郎 「やぶからし」
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