...本当のところでは...
梅崎春生 「赤い駱駝」
...だが本当のところ...
海野十三 「空襲警報」
...それも本当のところは正月から二月の始めまで...
大坪砂男 「浴槽」
...これなら多少なりと作者の本当のところを見せたといふことが出来た...
田山録弥 「三月の創作」
...……ところが女房にとっちゃ本当のところ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「富籤」
...ファブリ 本当のところはどうなんですか...
カレル・チャペック Karel Capek 大久保ゆう訳 「RUR――ロッサム世界ロボット製作所」
...詩趣も‥‥ところが本当のところわたしの恋は...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...「おいらも、本当のところは、この土地の人間じゃあねえんだから、よく地の理を知らねえんだ、だが、この土地は、江州の長浜といって湊(みなと)になってるんだから、船つきも、船の出どころも、いくらもあるよ、どこがりんこの渡してえんだか、おいらは知らねえが、竹生島というのは眼と鼻の先なんだ、頼んでみたらいくらも船は出るだろう」「そうおっしゃるあなたは、もしや米友さんではございませんか」「え、え、おいらを米友と知ってるお前は誰だい」「わたしは弁信でございます」「弁信?」「はい、米友さん、あなたのお名前は、お銀様からも、お雪ちゃんからも、絶えず聞いておりました、わたくしは、やはりあの胆吹山の京北御殿に厄介になっている弁信でございますよ」「ははあ、そうか、お前があの弁信さんか」と、米友も合点(がてん)がゆきました...
中里介山 「大菩薩峠」
...しかし本当のところは...
中谷宇吉郎 「科学は役に立つか」
...本当のところ、この点については、それを文部省の責任にされたら、文部省は浮ぶ瀬がないのである...
中谷宇吉郎 「科学は役に立つか」
...本当のところはまだ自分にも何ら確信はない...
中谷宇吉郎 「雪雑記」
...「親分さん、本当のところ、人間はそんなに浮気が出来るものじゃありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あれは本当のところは男の屑(くず)さ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...しかし本当のところはポワレだって...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...本当のところを言つて...
北條民雄 「独語」
...本当のところ私はハースコートの雑用係で...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...本当のところであって...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...本当のところ汗をかきましたよ」「荷物のほうも大丈夫かね」「てっきり厳重な荷改めがあるものと覚悟していたんですが...
山本周五郎 「新潮記」
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