...これが本場の支那(しな)の官人である...
泉鏡花 「雨ばけ」
...本場の女性のデリカシイと云ふ事が其の意味を取りちがへられて...
伊藤野枝 「内気な娘とお転婆娘」
...いわゆる本場の豪華な支那料理を出される機会は多かったが...
上村松園 「中支遊記」
...本場のよしあしなどで時々の相場があって...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...この頃流行(はや)っている安来節の本場の生まれの人であります...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...本場の第一流のものに劣らぬ料理があるし...
豊島与志雄 「上海の渋面」
...世人の西洋模造品を購って毫も意に介せざるは本場の舶来品に似て価の廉なるに在る歟(か)...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...江戸はお留守で上方が本場のような時勢になっているから...
中里介山 「大菩薩峠」
...なにしろ作の本場の百姓でさえ...
中里介山 「大菩薩峠」
...それにはその本場の作品を...
中原中也 「詩と其の伝統」
...本場のとはどこか違つた感じがする...
南部修太郎 「阿片の味」
...本場の浅黄裏(あさぎうら)の拵(こしら)えで編笠茶屋のあたりをウロウロして居ると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...本場の掏摸にとっては...
火野葦平 「花と龍」
...本場のフランス料理...
古川緑波 「神戸」
...とルネッサンス本場のイタリーから書いてよこして...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...本場の品に比べると一歩を譲らねばなりません...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...本場のシナに遊んで本格の大家となったが...
山本笑月 「明治世相百話」
...その際本多佐渡守などは一向一揆の本場の加賀へ逐電してしまった...
和辻哲郎 「鎖国」
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