...本場の支那語を勉強するツモリであったのである...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...本場のよしあしなどで時々の相場があって...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...○洋服はその名の示すが如く洋人の衣服なれば万事本場の西洋を手本にすべきは言ふを俟(ま)たざる所なり...
永井荷風 「洋服論」
...多分本場のその幅十間...
中里介山 「大菩薩峠」
...何度も云ふやうだが詩人がその先人のお手本――茲では必竟本場のお手本といふことになるが――を...
中原中也 「詩と其の伝統」
...次に本場の寄席(よせ)へ連れて行ってやると言って...
夏目漱石 「三四郎」
...その本場の批評家のいうところと私の考(かんがえ)と矛盾(むじゅん)してはどうも普通(ふつう)の場合気が引ける事になる...
夏目漱石 「私の個人主義」
...」は底本ではなし]或は本場のには日本では使へないやうな何か特別な材料でも使つてあるのかも知れないが...
南部修太郎 「阿片の味」
...本場の淺黄裏(あさぎうら)の拵(こしら)へで編笠茶屋のあたりをウロウロして居ると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...本場のフランス料理...
古川緑波 「神戸」
...本場のヴイアベーズ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...ふと知った本場の味――さてそれからといふものは...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...言葉は本場の英語...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...二人とも本場のドイツへ行って勉強しようじゃないか...
三浦環 「お蝶夫人」
...本場のにはどうしても劣る...
柳宗悦 「思い出す職人」
...本場の品に比べると一歩を譲らねばなりません...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...宝積寺の本場の堅炭だ」万三郎はやけにどなる...
山本周五郎 「風流太平記」
...本場のシナに遊んで本格の大家となったが...
山本笑月 「明治世相百話」
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