...これが本場の支那(しな)の官人である...
泉鏡花 「雨ばけ」
...殊に林檎や梨は本場の一粒選(よ)りださうです...
伊藤野枝 「編輯室より(一九一四年一一月号)」
...秋田地方がむしろ本場のやうである...
太宰治 「津軽」
...紹興本場の美事な老酒は豊富にある...
豊島与志雄 「上海の渋面」
...江戸はお留守で上方が本場のような時勢になっているから...
中里介山 「大菩薩峠」
...本場の支那をひっくるめての古今独歩だ...
中里介山 「大菩薩峠」
...本場のような血なまぐさいことはないから...
中里介山 「大菩薩峠」
...お目の高えお江戸の本場の旦郷衆にお聴かせ申すような芸じゃごぜえませんが...
中里介山 「大菩薩峠」
...なにしろ作の本場の百姓でさえ...
中里介山 「大菩薩峠」
...その本場の批評家のいうところと私の考(かんがえ)と矛盾(むじゅん)してはどうも普通(ふつう)の場合気が引ける事になる...
夏目漱石 「私の個人主義」
...」は底本ではなし]それに甚だをかしい告白だが本場の北京...
南部修太郎 「阿片の味」
...本場のと思い較べて見て...
野上豊一郎 「シェイクスピアの郷里」
...本場の掏摸にとっては...
火野葦平 「花と龍」
...言葉は本場の英語...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...西洋の本場の避暑地の風俗に比べると...
正宗白鳥 「軽井沢にて」
...しかしまだその味は本場の上等に及びませんが追々種類を改良したらば本場の上等が出来ましょう...
村井弦斎 「食道楽」
...その本場の江戸で五年もいて...
山本周五郎 「百足ちがい」
...新しい単語が本場の東京でドンドン殖えているに違いない...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
便利!手書き漢字入力検索