...藝者末社をひきつれ...
太宰治 「人物に就いて」
...五六人の末社(まっしゃ)を従え...
谷崎潤一郎 「幇間」
...吾勝ちに争う幇間(たいこ)末社(まっしゃ)の類(たぐい)もなし...
中里介山 「大菩薩峠」
...そんなことは、知ったことでない田山白雲――アイロ、コイロの社(やしろ)、鎌足公(かまたりこう)の邸跡、瑞甕山根本寺(ずいおうざんこんぽんじ)では兆殿司(ちょうでんす)の仏画、雪村(せっそん)の達磨というのを見せてもらい、芭蕉翁の鹿島日記にても心を惹(ひ)かれ、鹿島の町、末社の数々、二の鳥居、桜門、御仮殿(おかりどの)――かくて、鹿島神宮の本殿――しかし、鹿島は単に神宮だけでなく、裏へ廻って鹿島灘(かしまなだ)を見ることが、この行中の一つの重要なる目的でなければならぬ...
中里介山 「大菩薩峠」
...たいこ末社様なものが繰込んで来るのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...たいこ末社連がよく聞きとれない言葉で...
中里介山 「大菩薩峠」
...乗合は外に幇間(たいこ)末社(まっしゃ)を加えて六人...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...取巻末社を引きつれて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...人數は藝妓末社を加へて四十人あまり...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お末社が幅をきかしてしまって...
長谷川時雨 「鬼眼鏡と鉄屑ぶとり」
......
前田普羅 「普羅句集」
...床前に、三斎父娘(おやこ)が控えて、左右には浜川、横山、それに三郎兵衛、芸者、末社も、もうおいおい集まりはじめていた...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...幇間(ほうかん)、末社が、しきりとはしゃぎ立てている折を見て、座をはずした雪之丞、そのまま、見世口へ出て来ると、「おかえりなら、乗ものを――」「かごを――」と、ひしめく家人を制して、「どうぞ、それには及びませぬ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...「末社どもに用談すんだと申してくれ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...今まで、辛抱して、妙な座敷に坐りつづけていた芸者、末社は、いつかコソコソとはずして、広海屋買いなじみの太夫と、雪之丞とがいのこっただけだった...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...文庫等及末社おほし...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...後年黒田長政此国主たるによりて中門回廊諸堂末社の廃絶を継興す...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...末社の霜宮にはこの日を始めにして...
柳田国男 「年中行事覚書」
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