...同社の末社に百太夫社があることも又それが西宮傀儡師の祭神であることも裏書された...
竹内勝太郎 「淡路人形座訪問」
...百太夫社がその末社であるのと同巧異曲であることがわかつた...
竹内勝太郎 「淡路人形座訪問」
...豐前古表八幡社の末社四十體神社に三十六體の古朴な傀儡がある...
竹内勝太郎 「淡路人形座訪問」
...―――いつも時平の腰巾着(こしぎんちゃく)を勤める末社(まっしゃ)どもの顔ぶれを始め...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...その末社の一つに物臭太郎が祭られてあるといい...
中里介山 「大菩薩峠」
...そんなことは、知ったことでない田山白雲――アイロ、コイロの社(やしろ)、鎌足公(かまたりこう)の邸跡、瑞甕山根本寺(ずいおうざんこんぽんじ)では兆殿司(ちょうでんす)の仏画、雪村(せっそん)の達磨というのを見せてもらい、芭蕉翁の鹿島日記にても心を惹(ひ)かれ、鹿島の町、末社の数々、二の鳥居、桜門、御仮殿(おかりどの)――かくて、鹿島神宮の本殿――しかし、鹿島は単に神宮だけでなく、裏へ廻って鹿島灘(かしまなだ)を見ることが、この行中の一つの重要なる目的でなければならぬ...
中里介山 「大菩薩峠」
...たいこ末社が居流れる...
中里介山 「大菩薩峠」
...たいこ末社の華々しさよりは...
中里介山 「大菩薩峠」
...それから卓(しよく)の供物(くもつ)を恰好(かつかう)よくして居(ゐ)る間(ま)に總代等(そうだいら)は箕(み)へ入(い)れて行(い)つた注連繩(しめなは)を樅(もみ)の木(き)から樅(もみ)の木(き)へ引(ひ)つ張(ぱ)つて末社(まつしや)の飾(かざり)をした...
長塚節 「土」
...乗合は外に幇間(たいこ)末社(まっしゃ)を加えて六人...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...橋の上は盛りこぼれるやうな人波、東西の廣場から、左右の町家は、棧敷を架(か)け、櫓(やぐら)を並べ、諸商人、諸藝人聲を嗄(か)らして呼び交(か)ふのに、川の上はまた、いろ/\の趣向を凝(こ)らした凉み船が、藝子末社を乘せ、酒と、肴(さかな)と、歡聲と嬌聲とをこね合せて、まさに沸き立つばかりの賑はひです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...去年(こぞ)も一昨年(おととし)も先方(さき)には大人(おとな)の末社(まつしや)がつきて...
樋口一葉 「たけくらべ」
...正太(しようた)に末社(まつしや)がついたら其時(そのとき)のこと...
樋口一葉 「たけくらべ」
...末社(まっしゃ)のにぎわしい騒々しさの中に...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...幇間(ほうかん)、末社が、しきりとはしゃぎ立てている折を見て、座をはずした雪之丞、そのまま、見世口へ出て来ると、「おかえりなら、乗ものを――」「かごを――」と、ひしめく家人を制して、「どうぞ、それには及びませぬ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...「末社どもに用談すんだと申してくれ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...今まで、辛抱して、妙な座敷に坐りつづけていた芸者、末社は、いつかコソコソとはずして、広海屋買いなじみの太夫と、雪之丞とがいのこっただけだった...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...文庫等及末社おほし...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
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