...末永く二人の上に止っているように誰しもが祈りたいところであるが...
海野十三 「仲々死なぬ彼奴」
...末永くきっとうまくいくだろう...
太宰治 「花燭」
...末永く弟の後見をさせたい腹であった...
太宰治 「古典風」
...末永く文通いたしましょう...
太宰治 「恥」
...あんな女(ひと)だと思ってどうぞ末永く可愛(かわい)がってやって下さい」腹の中ではお宮の気心をはかりかねて...
近松秋江 「うつり香」
...末永く添い遂げられるというではない...
永井荷風 「妾宅」
...あの子は私が大菩薩峠の上で拾って来た、かわいそうな孤児(みなしご)なんでございます、私だって、いつまでもあの子の後立てになっているわけには参りませんし、それに、私が後立てになっていたんでは、あの子のために末始終、よくないことが起るかも知れませんので……どうかあなた様に、行末永く、あの子の面倒を見てやっていただきたいのでございます」こういって改まって、お松という女の子の身の上を頼みます...
中里介山 「大菩薩峠」
...伊達公と細川家――末永く親類の名乗りを致したいものでござるが――」練達堪能(れんたつたんのう)の細川三斎から...
中里介山 「大菩薩峠」
...末永く親類づき合いをすることに致そう」「早速の御承諾かたじけなし――然らば...
中里介山 「大菩薩峠」
...あなた樣も早くよい奧さんを貰ふて末永く御榮え遊ばされ度候...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...末永く生きながらえるための貯えまでも...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...もっと末永く生きたも同じことだ...
山本周五郎 「風流太平記」
...どうか末永く可愛がって置いて遣って下さい...
夢野久作 「少女地獄」
...この上とも末永く御贔屓を賜わりますように...
夢野久作 「暗黒公使」
...末永く義兄弟であるという約束をむしろ私はしておきたいのですが」「うむ」関羽は...
吉川英治 「三国志」
...末永く」「平次郎は何を悩む...
吉川英治 「親鸞」
...読み書きしたものの断片は末永く記憶に残ることだろう...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「時間からの影」
...このあっしが末永く恋女にして行けるとでもいうんですかい? それがあんたの何か名誉になるとでもいうんですかい――あっしずれの色女だということがさ? 叶うことならあっしは...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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