...末梢的な痛みがある...
...末梢的に感じる温度の変化は大きい...
...末梢的な神経障害が原因で手足のしびれがする...
...末梢的な問題にとらわれず、全体的な視野を持って物事を考えよう...
...末梢的には同意できるが、全体的には反対の立場に立っている...
...○演技指導について少し末梢的に記述しているといつかそれは演技論になる...
伊丹万作 「演技指導論草案」
...あまりにも末梢的な抗弁にすぎますまい」 彼は事件に対する判事の法的解釈を高らかに朗読して...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...そうしていっそう難儀なことはその根本的な無知を自覚しないでほんとうはわからないことをわかったつもりになったりあるいは第二次以下の末梢的(まっしょうてき)因子を第一次の因子と誤認したりして途方もない間違った施設方策をもって世の中に横車を押そうとするもののあることである...
寺田寅彦 「三斜晶系」
...末梢的(まっしょうてき)には割り切れないものが残っていながら...
徳田秋声 「縮図」
...実は単に末梢的な偏異にしか過ぎない場合は...
戸坂潤 「科学的精神とは何か」
...そもそもこの根本原因の末梢的結果だろう...
戸坂潤 「挙国一致体制と国民生活」
...クリティシズムのそういう否定機能の市井に於けるごく末梢的な形なのだ...
戸坂潤 「クリティシズムと認識論との関係」
...末梢的な抽象感覚―― Sensation ――を盛ろうとする...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...それが所謂センセーショナリズムであって(それは新聞――ニュース・報道――の最も末梢的な社会的機能である)...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...恐らく刹那的で末梢的な効能をねらってのことであると断ぜざるを得ない...
戸坂潤 「再び科学的精神について」
...その努力が甚だ末梢的な技術の上にのみ止まるものもあつたけれども...
野上豊一郎 「演出」
...末梢的に気取った恋では無く...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...彼女が呟く言葉は自身に取つては末梢的なものに過ぎないやうだつた...
牧野信一 「鱗雲」
...非常に末梢的に使われて...
宮本百合子 「女の歴史」
...文化といふものは末梢的に繁茂して行く...
吉川英治 「折々の記」
...末梢的にのみ進歩して來て生命力が稀薄になつて來た文化人の自白に外ならないと思ふ...
吉川英治 「折々の記」
...衰弱し末梢的になり易い生命力に對して...
吉川英治 「折々の記」
...またいたずらに末梢的(まっしょうてき)にのみ走って...
吉川英治 「黒田如水」
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