...彼女は末始終私を心配してくれる...
...彼は末始終部下たちのために尽力していた...
...彼は末始終自分の意見を曲げなかった...
...彼女は末始終イメージアップに努めている...
...彼は末始終研究に没頭していた...
...今から勝手なことをするようでは末始終(すえしじゅう)身のためにならぬからと...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...どのみち末始終は旅に出づべき運命の身だと心得ているから...
中里介山 「大菩薩峠」
...末始終は安全を計る輩(やから)だから見てい給え...
中里介山 「大菩薩峠」
...こうちつとでもよくねえ錢(ぜに)へえつちや末始終(すゑしじう)はどうしてもえゝこたありあんすめえね」勘次(かんじ)は更(さら)にまた酷(ひど)く懸念(けねん)らしい容子(ようす)をして突然(とつぜん)に聞(き)いた...
長塚節 「土」
...末始終(すえしじゅう)御為(おため)ですから」婆さんは一区限(ひとくぎり)つけると...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...末始終(すえしじゅう)和合するとは限らないんだから」叔母の見て来た世の中を正直に纏(まと)めるとこうなるよりほかに仕方なかった...
夏目漱石 「明暗」
...末始終(すえしじゅう)親の頸に縄をつけ兼ねない奴だとおっしゃって...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...どんなに思ったところで末始終添い遂げられる筈も無い」「あれそんな事は――」「黙って聴いておくれ――せめては...
野村胡堂 「百唇の譜」
...その代り、末始終、芸の勉強だけを忘れまいぞ」負け惜みのようにいつもよりまたいっそう恐しい顔をしていった...
正岡容 「小説 圓朝」
...多少末始終の見込があるとおもってね」「恐れ入ります」多少は恐れ入りましたね...
正岡容 「小説 圓朝」
...もちろんこのような男ゆえ金兵衛には末始終なんの祟りもなく末安楽となるのではあるが...
正岡容 「我が圓朝研究」
...末始終(すゑしじゆう)は間違ひ無く相當な地位に上(のぼ)る事も出來ますのですが文學と申せば先づ風流な事でございますから...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...急に黙りこみ永いことシンと坐っていましたその末にヒョイと立って本堂の方に行ってやがて何か大福帳のような横長にとじた古い古い帳面を持って来て私の枕元にドサリと置いてまんなかどころを開きました「お前がそこまで言うのならばわたしもハッキリ話してあげよういずれお前もこのことはちゃんと知っていてこの寺を末始終...
三好十郎 「詩劇 水仙と木魚」
...末始終のことを計算したり...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...この里のさくら乙女子たちも末始終まで...
吉川英治 「私本太平記」
...乱の手先に働いて末始終...
吉川英治 「新書太閤記」
...わたくしにも末始終の保証はできない...
吉川英治 「新書太閤記」
...末始終(すえしじゅう)が心もとない』『な...
吉川英治 「夏虫行燈」
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