...こんなことは文芸上或は末の末のことかも知れない...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...自己崇拜の感情そのものゝ如きは其價値の末の末にすぎない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...義雄のかな臭くなつた神經の末の末までの感じを引き立てた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...末の末までお前を両手に抱かんため...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...主殺しに当る――」「人事の推移の如き末の末でござる...
直木三十五 「南国太平記」
...初手(しょて)は随分この女ならば末の末までもと...
永井荷風 「桑中喜語」
...その人の末の末までの運命がわかるものじゃないです...
中里介山 「大菩薩峠」
...その人の末の末までの運命は見届けられない...
中里介山 「大菩薩峠」
...弱点の末の末まで隠(かく)し得ないことを心得れば大いに気が澄んで来る...
新渡戸稲造 「自警録」
...末の末だよ」平次は少し道学先生めきました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...私と善七さんは此間から末の末まで約束した仲なんです」何んといふ臆面(おくめん)のなさでせう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...教授術の如(ごと)きは末の末である...
牧野富太郎 「植物記」
...それを末の末まで考え詰め...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...まして六条院一統の人たちは末の末まで私の主君のようにこの宮にかしずくのであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...うちふるう骨の末の末までも徹りたり...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...技巧としては末の末ですからね」「能」という名前の由来...
夢野久作 「能ぎらい/能好き/能という名前」
...いはんやその末の末に至つては...
吉川英治 「折々の記」
...お弟子の末の末にでも...
吉川英治 「親鸞」
便利!手書き漢字入力検索