...退屈な三日の旅行の末に...
テオフィル・ゴーチエ Theophile Gautier 芥川龍之介訳 「クラリモンド」
...しかし本所の或場末に小学生を教育している僕の旧友の言葉に依(よ)れば...
芥川龍之介 「本所両国」
...彼の『宇宙系』の巻末において太陽系の進化の器械的説明を試みるに当って以上の考えとは反対に...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...一おくみが厄介になつてゐるカッフェーは、おかみさんが素人(しろと)の女手でやつてゐられる小さい店だけれど、あたりにかういふものがないので、ちよい/\出前もあるし、お客さまもぼつ/\来て下さるので、人目にはかなりにやつて行けるらしく見えたが、中へ這入(はひ)つて見ればいろ/\あれがあつて、おかみさんは、月末になると、よく浮かない顔をして、ペンと帳面を手に持つたまゝ、茫(ぼん)やりと一つところを見つめてゐられるやうなことがあつた...
鈴木三重吉 「桑の実」
...場末に当る区域はなくて...
谷譲次 「踊る地平線」
...家の者たちは始末に困った...
豊島与志雄 「霧の中」
...「終末に及んで、分段同居の闇を照らす、これ、邪中の正」こう叫ぶと、身体を引いて「十方充満の諸天、赦させ給え」そう叫んだ刹那、牧は「南無、明王」人間の声とも思えぬ絶叫であった...
直木三十五 「南国太平記」
...「御用提灯を粗末にされちゃ...
中里介山 「大菩薩峠」
...全く始末にゆかないのであります...
中里介山 「大菩薩峠」
...ところで東大の物理学科に入り、下谷の池の端近くに住むことになったら、そこへ毎月、月末になると、五十円の為替が、きちんきちんと送られて来る...
中谷宇吉郎 「鳥井さんのことなど」
...一挙手一投足の末に至る迄(まで)此(この)「我(われ)」が認識しつゝ絶えず過去へ繰越(くりこ)してゐるといふ動かしがたい真境(しんきやう)である...
夏目漱石 「点頭録」
...渡り者てえ奴あ始末におへませんでなあ...
宮地嘉六 「煤煙の臭ひ」
...近年各地の凧は絵が粗末になって来ましたが...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...その末に次のように書いてある...
柳田國男 「地名の研究」
...湯島へは四十日ばかり無沙汰だったし、四月の末に、新八が自作の唄を披露したいそうだ、とおくみから云って来たので、それを聞いてやりたいとも思っていた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...勝手元の下婢(おんな)にあずけて、粗末にせぬよう、団子(だんご)になとして、時折わしに喰わせてくれ...
吉川英治 「新書太閤記」
...何かの話の末に思いだして...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...足利末にできた『舞曲口伝』には...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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