...おのおの自分の泳ぎの型を誇りながら豆腐屋の末っ子を捜しはじめた...
太宰治 「ロマネスク」
...中学二年の末っ子などは...
橘外男 「雷嫌いの話」
...おれは末っ子で、みんなに可愛がられ、何不自由なく暮らして、今はあちらこちら走り使いにやられるほど大きくなった...
知里真志保 「あの世の入口」
...末っ子の八津(やつ)...
壺井栄 「二十四の瞳」
...私は、自分よりもズッと弱虫の、家主の、末っ子の、四郎次からも殴られるようになった...
徳永直 「戦争雑記」
...鉄屑(かなくそ)ぶとりのおおかみさんの死んだ末っ子と...
長谷川時雨 「鬼眼鏡と鉄屑ぶとり」
...ポーランドの首府ワルソーで中学校の物理の先生をする傍(かたわら)副視学官をつとめていたスクロドフスキーの四人娘の末っ子として生れました...
宮本百合子 「キュリー夫人の命の焔」
...おらが末っ子でえすで...
三好十郎 「斬られの仙太」
...(b)四人兄弟の内の末っ子・しかも非常に間をおいた末っ子・であったシユール・ド・ビュサゲひとりだけが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...その末っ子をつれて実家の柳田へ帰ってきた...
柳田国男 「故郷七十年」
...末っ子の又次のほかはみな病人のようにみえた...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...末っ子の梅子はまだ五歳だから...
山本周五郎 「季節のない街」
...「貴方がたにはまだ末っ子のあまったれとみえるのだろうが...
山本周五郎 「末っ子」
...御三男の末っ子だそうですからな...
山本周五郎 「末っ子」
...私は末っ子で三文安いかもしれないが...
山本周五郎 「末っ子」
...三つになる末っ子のお芳は...
山本周五郎 「ちゃん」
...末っ子のみよは気の勝った娘だった...
山本周五郎 「はたし状」
...「あの千鶴子さんはね、末っ子で、親からも兄弟からも可愛がられすぎるんだよ...
横光利一 「旅愁」
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