...この子は末っ子で...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「お墓の中の坊や」
...佐吉さんは其(そ)の家の末っ子で...
太宰治 「老ハイデルベルヒ」
...自分の田舎の家では、十人くらいの家族全部、めいめいのお膳(ぜん)を二列に向い合せに並べて、末っ子の自分は、もちろん一ばん下の座でしたが、その食事の部屋は薄暗く、昼ごはんの時など、十幾人の家族が、ただ黙々としてめしを食っている有様には、自分はいつも肌寒い思いをしました...
太宰治 「人間失格」
...中学二年の末っ子などは...
橘外男 「雷嫌いの話」
...末っ子の由太のためにたのまれた王様クレヨンを買った...
新美南吉 「最後の胡弓弾き」
...幸い男女取交ぜて八番目の末っ子で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そういう暗いものからの反撥が作用していると思うね」下宿している家の主婦の末っ子が...
「海流」
...柳沢の金太郎はわしの末っ子で...
三好十郎 「樹氷」
...(b)四人兄弟の内の末っ子・しかも非常に間をおいた末っ子・であったシユール・ド・ビュサゲひとりだけが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...自分は古い舟に末っ子と二人で乗って仕事をしているわけである...
柳田国男 「故郷七十年」
...連れ帰った末っ子が死んでからは...
柳田国男 「故郷七十年」
...末っ子の又次のほかはみな病人のようにみえた...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...末っ子の梅子はまだ五歳だから...
山本周五郎 「季節のない街」
...末っ子は三文安いというが...
山本周五郎 「末っ子」
...「あいつは末っ子のあまったれで...
山本周五郎 「末っ子」
...「貴方がたにはまだ末っ子のあまったれとみえるのだろうが...
山本周五郎 「末っ子」
...末っ子のみよは気の勝った娘だった...
山本周五郎 「はたし状」
...五人兄弟のうち千鶴子が末っ子だということを彼は記憶していた...
横光利一 「旅愁」
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