...三代つづいた鰹節(かつおぶし)問屋の末っ子...
太宰治 「狂言の神」
...自分の田舎の家では、十人くらいの家族全部、めいめいのお膳(ぜん)を二列に向い合せに並べて、末っ子の自分は、もちろん一ばん下の座でしたが、その食事の部屋は薄暗く、昼ごはんの時など、十幾人の家族が、ただ黙々としてめしを食っている有様には、自分はいつも肌寒い思いをしました...
太宰治 「人間失格」
...足のわるい末っ子を可哀がっていたのかどうかわからないが...
長谷川時雨 「鉄くそぶとり」
...理解できない「末っ子」の死を前にして...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...浅草の材木町(ざいもくちょう)の名主石田郷左衛門の末っ子で...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...そういう暗いものからの反撥が作用していると思うね」下宿している家の主婦の末っ子が...
「海流」
...おらが末っ子でえすで...
三好十郎 「斬られの仙太」
...柳沢の金太郎はわしの末っ子で...
三好十郎 「樹氷」
...おらが末っ子でえすで...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...(b)四人兄弟の内の末っ子・しかも非常に間をおいた末っ子・であったシユール・ド・ビュサゲひとりだけが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...末っ子の又次のほかはみな病人のようにみえた...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...長男が十一で末っ子が二歳...
山本周五郎 「季節のない街」
...本家の末っ子で十五歳になる男の子が...
山本周五郎 「さぶ」
...末っ子は三文安いというが...
山本周五郎 「末っ子」
...やっぱり末っ子なので...
山本周五郎 「末っ子」
...御三男の末っ子だそうですからな...
山本周五郎 「末っ子」
...「末っ子だと思ってあまやかして育てるからこんな人間ができたんだ...
山本周五郎 「末っ子」
...末っ子のみよは気の勝った娘だった...
山本周五郎 「はたし状」
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