...三月の末だというのにいよいよこれは風邪をひいたかなと苦笑しながら...
海野十三 「深夜の市長」
...訊いて見るとその末子が怪我をしたのだとの事...
江南文三 「佐渡が島から」
...盛者必衰の理(ことわり)とは謂ひながら、權門の末路、中々に言葉にも盡(つく)されね...
高山樗牛 「瀧口入道」
...この会見顛末記なぞを...
橘外男 「令嬢エミーラの日記」
...生暖い四月の末の宵だったでしょう...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...それらを粗末に取扱うてゐる人々を見ると腹が立つ(立てゝはならない腹が!)...
種田山頭火 「其中日記」
...この書の著者は米国在来のやり方の不備に飽き足らず末広君の色々な考えにすっかり共鳴したからのことと考えられるのである...
寺田寅彦 「工学博士末広恭二君」
...その一人だってろくろく眼にははいらぬような始末だった...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...その初端と結末とに於て...
豊島与志雄 「作家的思想」
...一九〇六年八月――十月末...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...まずい粗末な夕食をとっていました...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 菊池寛訳 「フランダースの犬」
...場末につづく貧しい家の板屋根に...
永井荷風 「すみだ川」
...この金の性質がですて――ただ利子を生ませる目的でないものですから――実は年末には是非入用だがと念を押して御兄(おあにい)さんに伺ったくらいなのです...
夏目漱石 「野分」
...俺も一緒に行こう」お弓の始末を人に頼んで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...これを音も立てずに始末するためには...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...遂に六月末カロリイヌが附添つてケエラに歸ることになつた...
堀辰雄 「モオリス・ド・ゲランと姉ユウジェニイ」
...予は明治の末年に...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...源平の役(えき)で働いた名だたる侍の末が幾人も剃髪(ていはつ)しているとはかねて聞き及ぶ所である...
吉川英治 「親鸞」
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