...假令一二の些末なる點に於いて猶訂正すべきところあるにもせよ(自分は藝術論をするつもりでないから...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...跣足(はだし)で庭へ逃出した始末です...
泉鏡花 「薄紅梅」
...義雄のかな臭くなつた神經の末の末までの感じを引き立てた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...三十分ぐらいもグルグル歩きまわった末...
海野十三 「鍵から抜け出した女」
...物を粗末にしてはならないことを戒められたのである...
種田山頭火 「水〔扉の言葉〕」
...秋の末、木の葉がどこからともなく街道をころがって通るころから、春の霞(かすみ)の薄く被衣(かつぎ)のようにかかる二三月のころまでの山々の美しさは特別であった...
田山花袋 「田舎教師」
......
野口雨情 「未刊童謡」
...三末廣町の藤兵衞といふのは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...誰かの息子の断末魔らしく...
原民喜 「コレラ」
...ため息をついて惨めに椅子に座り込む始末だ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...これを解剖臺に載せるまでの始末方と來たら...
三島霜川 「解剖室」
...つまり文章が書けないから始まつたといふ一伍一什(いちぶしじふ)の顛末さ...
水野葉舟 「言文一致」
...末造は顔で笑って...
森鴎外 「雁」
...己は自分の事を末流(ばつりゅう)だと諦(あきら)めてはいるが...
ハンス・ランド Hans Land 森鴎外訳 「冬の王」
...そして許しを得て丹念に夫の体を調べた末...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...こうやって玉子の殻をくっつけたまんまお傍にぬくもっている始末です」銀三は奥へ気を兼ね...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...突かれた男の断末魔の念仏が...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...本末(ほんまつ)を聞き誤るな...
吉川英治 「源頼朝」
便利!手書き漢字入力検索