...佐藤の詩情は最も世に云う世紀末の詩情に近きが如し...
芥川龍之介 「佐藤春夫氏の事」
...自然粗末に扱われて今日残ってるものは極めて稀(まれ)である...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...今時分(いまじぶん)漸(やっ)と『種原論(オリジン・オブ・スペシース)』を読んでるような始末で...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...またの名は末(すゑ)の大主(おほぬし)の神...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...其粗末なるも自然に慣れ...
関寛 「関牧塲創業記事」
...六月の末には、剖葦(よしきり)がどこからともなくそこへ来て鳴いた...
田山花袋 「田舎教師」
...ちょうどこの娘と同じように優雅で行末の望みも多い娘が...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...一応の結末はついた...
中谷宇吉郎 「寺田寅彦の追想」
...御米はしばらく逡巡(ためら)った末...
夏目漱石 「門」
...そつと許して歸すより外に手段もない始末だつたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...前の狐女末裔は大女...
長谷川時雨 「春宵戲語」
...毫末(ごうまつ)も他に関係あるべからず...
福沢諭吉 「日本男子論」
...学年末の通知表を見ると作文と体操が...
牧野信一 「文学的自叙伝」
...末の妹が息をせか/\吐(つ)きながら上つて來て...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...今度は拾遺として巻末に加へることにした...
三好達治 「測量船拾遺」
...泣いてしまうよりほかに自分で自分の始末がつかなかったのである...
山本周五郎 「寒橋」
...しかし、漢室の末、すでに天数尽き、天下は治まらない...
吉川英治 「三国志」
...世は末だ!澆季澆季(ぎょうきぎょうき)」泣くように...
吉川英治 「親鸞」
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