...それぢやあ結末(しまひ)まで聞き給へ...
石川啄木 「我等の一團と彼」
...明治の末から大正の初めにかけての会津若松歩兵第六十五連隊は...
石原莞爾 「戦争史大観」
...去年雪の降(ふら)ざる秋の末に雪を厭(いとひ)て丸太など立て縄縛(なはからげ)に遇(あひ)たるまゝ雪の中にありて元日の春をしらず...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...かれらのうけたもてなしはなるほど粗末ではあったが...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...其斷末魔の苦しみに食ひしばつた齒の間に...
高濱虚子 「續俳諧師」
...始末屋で奇麗(きれい)好きのお絹とちがって...
徳田秋声 「挿話」
...有難くない愛称を頂戴した始末さ...
豊島与志雄 「自由人」
...僕は若い時から金を使うにはなはだ不始末(ふしまつ)であった...
新渡戸稲造 「自警録」
...「主人はその不始末を知つてゐたのか」「薄々は御存じでしたよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「俺だけでも粗末にしてやろう」という不逞な思想の...
葉山嘉樹 「山谿に生くる人々」
...粗末な学校の廊下も窓もびっしりと湿り...
原民喜 「秋日記」
...七月の末、子供連れのハウス・メードが出ていくと、翌日、代変りがお目見得にきた...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...そしていつの間にか庭の葉末の影から綾子の黒曜石のやうな瞳までを湿ほしていつた...
牧野信一 「秋雨の絶間」
...どうかその末席にならぶことを許してください...
三好十郎 「清水幾太郎さんへの手紙」
...命あらばそれとも見まし人知れず岩根にとめし松の生(お)ひ末よく書き終えることもできなかったような乱れた文字でなった手紙であって...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...末端の一兵士にまですぐ敏感なひびきをもって映ってゆくものだが...
吉川英治 「私本太平記」
...呪(のろ)われた末路を踏むものとばかりは限らぬ...
吉川英治 「親鸞」
...それこれの話の末...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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