...ごく粗末な皿のやうなものが二枚あるだけだ...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...六月末に先に立って行って...
谷崎潤一郎 「細雪」
...夏の末ごろになって三毛は二度目の産をした...
寺田寅彦 「子猫」
...西周末のものは詩に類して居る...
内藤湖南 「支那古典學の研究法に就きて」
...そして「この奥の叡山で、その百城――様かな――御子息が、町人に手傷を受けて、それが因(もと)で亡くなられたと、山でえらい評判が、京へも聞えておりますが、貴殿の、御子息に、間違いなしとしたなら、詮議もせにゃならず、始末も、せにゃならず、それで、参ったのでござるがな...
直木三十五 「南国太平記」
...手紙の末段には盆栽(ぼんさい)の事が書いてあった...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...粗末乍ら身扮がキチンとしてゐるくせに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...寧ろ物の哀れを感ずるお粗末さです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お坊さんのお婆さんは、――伊藤凌潮(いとうりょうちょう)という軍談読みの妻君になって、おしょさんや、おしょさんの姉さんで、吉原で清元で売った芸者――古帳面屋のお金ちゃんの義母(おっか)さんや、末の妹の、その時分には死んでしまってたが、阪東百代(ばんどうももよ)という踊りの師匠のお母さんになったのだ...
長谷川時雨 「神田附木店」
...幕末の政治史経済史を多彩にいろどっている...
服部之総 「新撰組」
...鮨の呼売りは天保の末から始まったことで...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...満洲の野に出てゐる末子の行雄に...
牧野信一 「サクラの花びら」
...粗末に扱われる雑具にも...
柳宗悦 「民藝四十年」
...いかにせん持つ人もなき末世(まっせ)とあってはぜひもない...
吉川英治 「三国志」
...子の頼尚へあててよこした末期(まつご)の一文は...
吉川英治 「私本太平記」
...……又十郎」「は」「おまえ行って、始末してやれ...
吉川英治 「柳生月影抄」
...みすみす断末魔を早めるのが落ちだと...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
...その後大正十四年の末ごろ...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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