...はじめて持扱った三世相を懐中(ふところ)へ始末をすると...
泉鏡花 「婦系図」
...そればかりうなっている仕末でした...
上村松園 「あのころ」
...あの日、この部屋へ入ったことはございませんです」ヒステリックな声で、お末は叫んだ...
海野十三 「地獄の使者」
...粗末な棺桶のふたが現れて来た...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...さっき述べたとおりの始末となったのである...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...一昨々年十六歳の初秋に父を喪った末娘の将来を心配して老いた母は上京に意を決し...
「草藪」
...その年の十二月の末になってやっと小作りが出来た位でした(仕事の順序からいうと...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...九月末になると殆と栗責めである...
高村光太郎 「山の秋」
...いろんなことがあった末に彼女と結婚するようになるなどと...
豊島与志雄 「田舎者」
...私の恩師末次教授は私の小さな家を祝して「無一物処無尽蔵」の一軸を賜わった...
永井隆 「長崎の鐘」
...平気で挨拶に出たから双方あっけに取られた始末です...
中里介山 「大菩薩峠」
...継娘を音次郎に始末させたお楽は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そして朝までに死体の始末をちゃんとしたのではあるまいか...
橋本五郎 「小曲」
...幕末の諸小国家を純封建的搾取体制のはてしなき窮乏からたて直おすための「殖産興業」が...
服部之総 「加波山」
...弘雄の末弟にあたる大津行雄は黒木軍の先頭部隊に従つた一上等兵として...
牧野信一 「サクラの花びら」
...二人は色々話し合つた末に...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...母も父の放埒な行状や家事の行く末にクヨクヨするのを忘れて...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...読み書きしたものの断片は末永く記憶に残ることだろう...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「時間からの影」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??