...始は未知の御客だった中にも...
芥川龍之介 「上海游記」
...彼が自ら奮って一歩を未知の世界に踏み出した事それ自身が善といえば善だ...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...ただ書物を通して未知の女に憧れているばかりであった...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...彼女の笑い方や未知の男との話しぶりには...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「犬を連れた奥さん」
...ここに未知の大きな世界の暗示がある...
寺田寅彦 「自由画稿」
...それともう一人まるきり未知の女性ではあったが...
徳田秋声 「仮装人物」
...それでも幾多の未知の読者は...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...特殊の未知の放射線で照らすとしておく...
中谷宇吉郎 「八月三日の夢」
...私は未知の友から一通の手紙をもらつた...
萩原朔太郎 「月に吠える」
...未知の人物から来たものであるかどうかを疑い始めているかも知れないのだ...
橋本五郎 「殺人迷路」
...私が近づくと、リード夫人は、その、石のやうな、未知の客に、次のやうな言葉で、私を紹介した...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...學生時代に書いたもののうちから鈴木に選ばれた「爪」といふ小篇が載つたのを偶然にも未知の島崎藤村先生に御手紙で讃められ「新小説」の新進作家號に紹介された...
牧野信一 「文學的自叙傳」
...如何にも結構な寳物でもあるか或は又未知の眞理でも包藏せられて居るやうに考へられますが...
松本文三郎 「印度の聖人」
...日本の未知の知識はそれ程にも豊富かつ重要なのである...
柳田国男 「年中行事覚書」
...氷河の断層を渡ったときのようなある未知の愉しさを矢代に与えた...
横光利一 「旅愁」
...ついに我々は大いなる未知の大陸...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...前方の未知の山脈は目眩がするほど高く...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...またこの実験によって未知の世界への眼界が開けたのであるから...
和辻哲郎 「鎖国」
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