...クリスチアンゼンの言った通り『宇宙進化には本性未知のある作用が行われた』と仮定する外はない...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...この世の人間と未知のあの世とを見詰めている...
レオニード・ニコラエヴィッチ・アンドレーエフ 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...未知の世界から使者として一人の田舎少年(いなかしょうねん)の柴(しば)の戸ぼそにおとずれたようなものであったらしい...
寺田寅彦 「青衣童女像」
...併し之を更に意識的に既知未知の社会人に伝達することによって...
戸坂潤 「思想としての文学」
...彼らは僕にとっては皆同じく未知の男であるし...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼の運命は未知の世界にふみ込まんとしていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...しかもその間に詐欺的要素あるいは未知の新しい現象がはいったならば...
中谷宇吉郎 「千里眼その他」
...未知の人物から来たものであるかどうかを疑い始めているかも知れないのだ...
橋本五郎 「殺人迷路」
...三十一歳になつた私がいよ/\その未知の国に向つて出発するといふまでのおそろしく長い物語を計画したんだ...
牧野信一 「蔭ひなた」
...すると演奏が終って、それまでこみあった流れを成して、あっちこっちへ波打っていた群衆が、散りはじめた時、あの未知の男は、例のごとくなんだかぼうっとしたように微笑しながら、僕のそばの空いた卓に座を占めた...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「幻滅」
...私はいつも未知のものに対して憧れてきた...
三木清 「読書遍歴」
...自分は地震学を専攻して未知の領域を開拓してやろう...
武者金吉 「地震なまず」
...二つと半分の未知の文字に当面したので...
柳田国男 「海上の道」
...又未知の世界からの音信に接することが...
柳田國男 「夢と文芸」
...その二年の間未知の男は閑枝の胸に巣喰うていた...
山本禾太郎 「仙人掌の花」
...それだけ未知の境界へでも踏み込んで行くやうな好奇心が湧かずに居られなかつた...
吉江喬松 「山岳美觀」
...今やアメリカ大陸の西に横わる大洋が未知の世界として解決を要求する...
和辻哲郎 「鎖国」
...その内部に多くの未知の部分を残してはいたが...
和辻哲郎 「鎖国」
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