...自分の未知の生涯に対する負けん気が潜んでゐた...
犬養健 「朧夜」
...本人は小生未知の人に候えども大倉書店よりの依頼にて一筆申上候...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...わかったか? わかったら一分隊より前進!」そして我々はこの未知の夢のように美しい市街地へ向って...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...意外にも未知の同好者がこうたくさん集合しているので...
谷譲次 「踊る地平線」
...現在の彼女の生活の裏さえ全く未知の世界であった...
徳田秋声 「仮装人物」
...それも友人や未知の好意ある読者からの注意によって発見したものが大部分である...
戸坂潤 「科学方法論」
...未知のものは大体同等であり得るものだと想像するのが一等公平であろう*...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...時を得て開花して未知の新しい実を結ぼうとしているらしいのが見られる...
戸坂潤 「友情に関係あるエッセイ」
...他の未知の友が幾人かできた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...それとも未知の間なのだろうか...
豊島与志雄 「蛸の如きもの」
...ただ三好(みよし)さんとしてこの未知の人に紹介された...
夏目漱石 「明暗」
...彼女はゲィツヘッドへ彼女を連れ戻す車に會ふ爲めにローウッドフェルの頂きを指(さ)して行き私はミルコオトの未知の環境に於ける新しい任務と...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...未知の作者のものとして...
牧野信一 「〔小林秀雄氏への公開状〕」
...恰も蘭軒未知の人を紹介するが如くである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...何も未知の女の己の上に加へようとする匕首(ひしゆ)や毒薬を顧みるには及ばない...
アンリ・ド・レニエエ Henri de Regnier 森林太郎訳 「復讐」
...めいめいの行く先に広々とした未知の世界が有ることを知って...
柳田国男 「海上の道」
...一度はかならず海外の未知の地をも踏んでみたいという夢を抱いていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...五石十人扶持おもいがけない未知の人から...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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