...それがどう育つてゆくか枯れるかは未知の問題ですわね...
伊藤野枝 「私信」
...すなわち人類にとっては未だまったく地球上未知の領域ということになっているのであった...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...これほど議論の多い「都会的交渉」をその未知の女と持つことになったのですから...
谷譲次 「踊る地平線」
...彼女の笑い方や未知の男との話しぶりには...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「犬を連れた奥さん」
...その未知の何ものかの正体は...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...丁度正にそういう処に村落と街道が出来ていたという事にも何か人間対自然の関係を支配する未知の方則に支配された必然な理由があるであろうと思われた...
寺田寅彦 「静岡地震被害見学記」
...他の未知の友が幾人かできた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...その未知の存在から一身を所有され吸い取られ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...生ける者を捕えて未知の暗黒界に投げ込む...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...未知の上流を見返りつつ...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...もっと重大な未知の要素があるように思われる...
中谷宇吉郎 「科学と国境」
...背後には未知の犯罪もうもうとしてゐる黒の板塀...
萩原朔太郎 「蝶を夢む」
...未知の心の決定ということなのである...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...たゞこゝでは未知の世界をよろこんで...
平林初之輔 「エミイル・ゾラの文学方法論」
...そして院長が私を此の室へ寝るようにさせたのは矢張り未知の目的の為めであった事も察せられた...
松永延造 「職工と微笑」
...そのうちにバルヂピエロの別荘にゐた未知の女の俤は...
アンリ・ド・レニエエ Henri de Regnier 森林太郎訳 「復讐」
...未知の事物に対しては...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...しかし未知の世界に対する強い好奇心...
和辻哲郎 「鎖国」
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