...「木賃宿に泊まってみたい」と友人に話した...
...山奥にある木賃宿でのんびり過ごしたい...
...木賃宿のオーナーさんは優しくて親切だった...
...昔は木賃宿が広く利用されていた...
...最近、木賃宿を利用する人が増えているらしい...
...高等科へ來てゐる木賃宿の子供を呼んで...
石川啄木 「葉書」
...一先ず木賃宿へ帰ろうとする処を...
泉鏡花 「婦系図」
...ある木賃宿に潜伏中の彼を苦もなくとり押えた...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...東京の木賃宿の一日五十銭に較べればよほど安い...
大杉栄 「日本脱出記」
...木賃宿町の一隅なぞに...
武田麟太郎 「大凶の籤」
...病めば長い長い旅・こゝに住みたい水をのんで去る(添作)・あすもあたゝかう歩かせる星が出てゐる・ふんどしは洗へるぬくいせゝらぎがあり(木賃宿)春夜のふとんから大きな足だ□・枯草の風景に身を投げ入れる(改作)四月六日晴れたり曇つたり...
種田山頭火 「行乞記」
...木賃宿に於ける鮮人(飴売)と日本人(老遍路)との婚礼...
種田山頭火 「行乞記」
...「どうした、八、大層元気じゃないか」「元気なわけで、親分に言いつけられた仕事が、とんとん拍子に運びましたよ」「猿曳きが見付かったのか」「見付かりましたよ、根津宮永町の、木賃宿、――名前だけは優しいが、恐ろしく汚い『梅の家』に泊っている、信吉という信州者で」「猿の毛を比べて見たのか」「まだ其処までは行きませんよ――うっかり正面から名乗って出て、逃げられでもすると大変だから、親分の知恵を借りてからにしようと思いましてね」「どんな男だえ、その猿回しは?」「三十前後の小意気な男で、信州者とは見られませんよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...みんな嘘っぱちばかりの世界だった甲州行きの終列車が頭の上を走ってゆく百貨店(マーケット)の屋上のように寥々(りょうりょう)とした全生活を振り捨てて私は木賃宿の蒲団に静脈を延ばしている列車にフンサイされた死骸を私は他人のように抱きしめてみた真夜中に煤けた障子を明けるとこんなところにも空があって月がおどけていた...
林芙美子 「新版 放浪記」
...木賃宿街(ホテルガイ)の片隅に...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...浅草の木賃宿で立聴きした山木と踏絵の会話を紹介している...
久生十蘭 「魔都」
...木賃宿の亭主が来た...
森鴎外 「護持院原の敵討」
...私は咳をしいしい四谷まで帰って木賃宿に寝た...
夢野久作 「あやかしの鼓」
...ザアザア降る雨の中を四ツ谷の木賃宿へ帰った...
夢野久作 「あやかしの鼓」
...稲佐(いなさ)という処の木賃宿へ着いた迄は上出来でしたが...
夢野久作 「近世快人伝」
...木賃宿から味噌を一皿貰うて来ました...
夢野久作 「近世快人伝」
...木賃宿へでも泊らうか」「随分意地が悪いな」「だつて仕方がないぢやないか」二人は砂地の疲れを十分癒して...
吉江喬松 「伊良湖の旅」
...汚い木賃宿(きちん)だの...
吉川英治 「親鸞」
便利!手書き漢字入力検索