...「木賃宿に泊まってみたい」と友人に話した...
...山奥にある木賃宿でのんびり過ごしたい...
...木賃宿のオーナーさんは優しくて親切だった...
...昔は木賃宿が広く利用されていた...
...最近、木賃宿を利用する人が増えているらしい...
...密(こつそ)り木賃宿へ泊つて行つた事も話した...
石川啄木 「葉書」
...それでも矢張り他の町通と区別されるのは五十何軒もある木賃宿が...
武田麟太郎 「釜ヶ崎」
...いかに身に粗服をまとうとも靴の先だけは木賃宿の寝布(シーツ)で拭いて光らせている...
谷譲次 「字で書いた漫画」
...そのあたりにはいくらか木賃宿もあったが...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...料理店は無いから木賃宿で飯を食つた...
長塚節 「壹岐國勝本にて」
...最後には或る雪の凍つた朝木賃宿の窓の横木に首を縊つた...
中原中也 「ヂェラルド・ド・ネルヴァル」
...その湖はんに一軒だけ木賃宿があって...
中谷宇吉郎 「金鱗湖」
...「どうした、八、大層元気じゃないか」「元気なわけで、親分に言いつけられた仕事が、とんとん拍子に運びましたよ」「猿曳きが見付かったのか」「見付かりましたよ、根津宮永町の、木賃宿、――名前だけは優しいが、恐ろしく汚い『梅の家』に泊っている、信吉という信州者で」「猿の毛を比べて見たのか」「まだ其処までは行きませんよ――うっかり正面から名乗って出て、逃げられでもすると大変だから、親分の知恵を借りてからにしようと思いましてね」「どんな男だえ、その猿回しは?」「三十前後の小意気な男で、信州者とは見られませんよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...江戸の木賃宿などに泊ることがある」「――」八五郎はあっけに取られました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「木賃宿だって、兄妹二人で借り切った部屋は、寒い晩は締切っているだろう」「まァ、そう言うわけで」「一人で二人の声色(こわいろ)を使う手もあるだろう...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...人生いたるところ木賃宿ばかりの思い出を持って...
林芙美子 「新版 放浪記」
...木賃宿で自炊生活をして...
林芙美子 「新版 放浪記」
...新宿の旭町の木賃宿へ泊る...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...陸上であれば木賃宿でもいい...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...稲佐(いなさ)という処の木賃宿へ着いた迄は上出来でしたが...
夢野久作 「近世快人伝」
...木賃宿に泊っているのは...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...一軒の木賃宿(きちんやど)へついとかくれた...
吉川英治 「篝火の女」
...この宿場にあるといふ木賃宿に泊る事をわたしは言ひ出した...
若山牧水 「木枯紀行」
便利!手書き漢字入力検索