...晩飯に食った野生のラズベリー〔木苺の一種〕のこと...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...夏の野に木苺(きいちご)をもとめ...
大下藤次郎 「白峰の麓」
...木苺がうまかつた...
種田山頭火 「其中日記」
...木苺(きいちご)つみや...
土田耕平 「八の字山」
...木苺(きいちご)...
中島敦 「狐憑」
...馬肉、羊肉、木苺、菱の實等を喰ひ、馬乳や馬乳酒を嗜む...
中島敦 「狐憑」
...芒や木苺が掩ひかぶさつた間に僅に身を窄(すぼ)めて登るだけの隙間がある...
長塚節 「炭燒のむすめ」
...段々行くと木苺の刺(とげ)が引つ掛る...
長塚節 「炭燒のむすめ」
...木苺を採つて食つた...
長塚節 「炭燒のむすめ」
...木苺といつても六尺もあるのだから手を延して折り曲げねばならぬ...
長塚節 「炭燒のむすめ」
...珍しい木苺(きいちご)などを発見すると...
浜本浩 「甘い野辺」
...木苺(きいちご)がすこしあるばかりで...
久生十蘭 「キャラコさん」
...木苺がこれぽっちとはあんまりだわ...
久生十蘭 「キャラコさん」
...お砂糖がかかっているのは裏山の木苺(きいちご)で...
久生十蘭 「キャラコさん」
...軽くゆるがせながら腕を伸して桑の実をつまんだり木苺を拾つたりした...
牧野信一 「籔のほとり」
...紅葉した木苺の葉を見つけたり...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...最も早く咲いた木苺の花は既に散つて...
若山牧水 「家のめぐり」
...その深い木立の下草に諸所木苺(きいちご)の實(み)がまつ黄に熟れてゐた...
若山牧水 「梅雨紀行」
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