...車のエンジンから木屑のような音がする...
...もう木屑を拾い集めるのはやめよう...
...木屑を用いたペレットストーブが人気になっている...
...DIYで使うために、木屑を買った...
...彼女は木屑を利用して手作りのクラフトを作った...
...雑多な木屑(きくず)等有ると有るものが浮いている...
伊藤左千夫 「水害雑録」
...とある場末の貧しき往來に平行した下駄屋の店で夫は仕事場の木屑の中に坐り妻は赤子を抱いて座敷に通るあがりかまちに腰をかけ老いたる父は板の間に立ち凡ての人は運動を停止し同じ思ひに顏を曇らせ茫然として眼を見合して居るのをその顏に現はれた深い痛苦...
千家元麿 「自分は見た」
...多分竹箆のようなものを使って木屑(こくそ)で顔面の肉づけなり...
高村光太郎 「本邦肖像彫刻技法の推移」
...その晩も下宿で淋しい木屑(きくず)を噛むような夕飯(ゆうはん)をすますと...
田中貢太郎 「牡蠣船」
...――どんな竹頭木屑でも粗末にしてはならない...
種田山頭火 「一草庵日記」
...第一バガウトフなんかは木屑(こっぱ)も同然に輕蔑していたじゃないか...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...手首を、折られの与三郎だあ」口で、おどけながら、凄い目をして、両手を懐に、木屑、材木の積んであるところから立上ったのは、掏摸の庄吉であった...
直木三十五 「南国太平記」
...六本の木屑をそえて焜炉に火をおこす...
中勘助 「島守」
...木屑はほどよくおきになってそのうえに土瓶がのせられる...
中勘助 「島守」
...木屑(きくず)のごとく取り扱わるる吾身(わがみ)のはかなくて...
夏目漱石 「野分」
...たくみに彫っては木屑をすくい出したりしているのが...
室生犀星 「香爐を盗む」
...部屋の隅の木屑の底から...
カミイユ・ルモンニエエ Camille Lemonnier 森林太郎訳 「聖ニコラウスの夜」
...ザクリッと木屑が散る! 一分二分ずつ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...反古(ほご)や木屑や乱れ箱などを...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...白い木屑がちらかっていた...
吉川英治 「宮本武蔵」
...細かい木屑は、畳や縁にもこぼれている...
吉川英治 「宮本武蔵」
...見るともう、削り削りして痩せた木材は、その原型はおろか、拇指(おやゆび)ほども残らず、すべて、木屑となって、彼の膝からまわりに、雪を積んだようになっていた...
吉川英治 「宮本武蔵」
...中は人を馬鹿にした木屑がいッぱい...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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