...唯、ここに同郡羽鳥に住む老人の一人の甥、茶の木原に住む、その従弟を誘い、素裸に腹帯を緊(し)めて、途中川二つ渡って、伯父夫婦を見舞に来た、宿に着いたのは真夜中二時だ、と聞くさえ、その胆勇(たんゆう)殆(ほとん)ど人間の類でない、が、暴風(ぼうふう)強雨(きょうう)如法(にょほう)の大闇黒中(だいあんこくちゅう)、かの二谷を呑んだ峯の上を、見るも大なる炬火(きょか)廿(にじゅう)ばかり、烈々として連(つらな)り行くを仰いで、おなじ大暴風雨に処する村人の一行と知りながら、かかればこそ、天狗道の称が起ったのであると悟って話したという、が、或(あるい)は云う処のネルモの火か...
泉鏡花 「遺稿」
...木原さんは正夫の肩に手をかけながら...
豊島与志雄 「霧の中」
...木原藤次はここぞと思った...
豊島与志雄 「電車停留場」
...木原宇一は足先が冷えきってるのを感じました...
豊島与志雄 「道標」
...――木原はもう酒をたくさん飲んでいる上に...
豊島与志雄 「道標」
...上から木原の肩を捉えました...
豊島与志雄 「道標」
...木原は言いました...
豊島与志雄 「道標」
...その言葉を木原は心の中で繰り返しました...
豊島与志雄 「道標」
...木原はそれを受取って...
豊島与志雄 「道標」
...じっと木原を見つめました...
豊島与志雄 「道標」
...半田烏に八木原狐坂東橋を越せば...
野口雨情 「大利根八十里を溯る」
...十数年前までは『半田烏に八木原狐』とうたはれたほど...
野口雨情 「大利根八十里を溯る」
...用人木原伝之助に殺されたのかも知れません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...いったい何を持って来たと申すのだ」縁側に出たのは用人木原伝之助...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...佐野家のために」木原伝之助は紅(あけ)に染んだ手を挙げて片手拝みに拝むのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「日本橋通り一丁目の沢屋――親分も御存じでしょう」「木原店(きはらだな)の沢屋だ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...師匠の帰ったあと中(ちゅう)っ腹で木原の楽屋を飛び出すと...
正岡容 「寄席」
...その他木原とか黒牟田(くろむた)とか点々として石焼の雑器が各地から発掘される...
柳宗悦 「北九州の窯」
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