...木がくれにのがれて急ぐ佐保姫が旅路を詛ふ蠱術(まじもの)の息吹(いぶき)とはかん火ぞ...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...日は木がくれて、諸とびらゆるにきしめく夢殿の夕庭寒く、そそ走りゆく乾反葉(ひそりば)の白膠木(ぬるで)、榎(え)、楝(あふち)、名こそあれ、葉廣(はびろ)菩提樹(ぼだいじゆ)、道ゆきのさざめき、諳(そら)に聞きほくる石廊(いしわたどの)のたたずまひ、振りさけ見れば、高塔(あららぎ)や九輪の錆に入日かげ、花に照り添ふ夕ながめ、さながら、緇衣(しえ)の裾ながに地に曳きはへしそのかみの學生(がくじやう)めきし浮歩(うけあゆ)み、――ああ大和にしあらましかば、今日神無月日のゆふべ、聖(ひじり)ごころの暫しをも、知らましを身に...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...かくや木がくれに現身(うつそみ)の世も見たまはめ...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...榛樹(はしばみ)の縒葉(よりば)こぼるる木がくれに...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...我れから木がくれのひねれ物に強情いよいよつのれば...
一葉 「暗夜」
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三好達治 「山果集」
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三好達治 「故郷の花」
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三好達治 「駱駝の瘤にまたがつて」
...這ひながら走りながらその深い/\森の中の木がくれ徑を登つて行つた...
若山牧水 「樹木とその葉」
...木がくれにかすかな煙をあげて居る...
若山牧水 「古い村」
...灯台の下の磯を目がけて行くと木がくれに二三の屋根が表はれ...
若山牧水 「岬の端」
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若山牧水 「みなかみ紀行」
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若山牧水 「みなかみ紀行」
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