...前途(ぜんと)を朦朧(もうろう)として過(よぎ)るものが見える...
泉鏡花 「雨ばけ」
...だんだん朦朧(もうろう)となってくる意識の中で...
海野十三 「蠅男」
...朦朧(もうろう)として頭を捻(ひね)つて跡を辿ると...
武田麟太郎 「大凶の籤」
...二つも朦朧(もうろう)と照らしているのです...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...背の高い痩(やせ)ぎすな男の姿が朦朧(もうろう)としてあらわれた...
田中貢太郎 「女の怪異」
...朦朧とした意識のまま...
豊島与志雄 「碑文」
...また朦朧とした黒い物影が...
中里介山 「大菩薩峠」
...三階の高さから朦朧(もうろう)としてわからず...
中里介山 「大菩薩峠」
...よそよそしくも月の光りを忍んで朦朧(もうろう)たる影法師(かげぼうし)がいた...
夏目漱石 「草枕」
...朦朧たる海霧の中に船体を没し...
久生十蘭 「海豹島」
...酩酊して朦朧となりかけると...
久生十蘭 「蝶の絵」
...オヤジい」意識朦朧となりかかっても...
火野葦平 「花と龍」
...その朦昧の顔の冷たさ...
逸見猶吉 「逸見猶吉詩集」
...生と死の境界が朦朧として...
牧野信一 「剥製」
...激しい雨脚の轟きの音が朦々たる雲を巻き起し風を交へやがては雷鳴を加へて疾走して来た...
牧野信一 「バラルダ物語」
...又は朦朧と現われて来たものの姿と...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...誰もが神気朦朧(もうろう)としているうちに...
吉川英治 「新・水滸伝」
...前へ突っ立つと――分らない――朦朧(もうろう)と靄(もや)でも隔てて見るように...
吉川英治 「無宿人国記」
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