...太古の暦を持たない民衆にとつては呪はしい酷寒の冬の期節...
石川三四郎 「社会的分業論」
...(まだ寒い期節)三日後には売り飛ばす...
石川三四郎 「百姓日記」
...此好期節に書きたいことが沢山あるが今日は遠慮しやう...
石川三四郎 「百姓日記」
...期節はすがすがしい若葉の時だし...
伊藤左千夫 「浜菊」
...芝居の期節である...
辰野隆 「二人のセルヴィヤ人」
...硫酸で焼いてとかしてエロ本になったこの数年間は私たちの責任として悪夢のような期節であった...
中井正一 「「焚書時代」を脱却」
...そこへ気がついた時が人間の生涯(しょうがい)中もっともありがたい期節である...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...諸君の前に立って教育に関する意見を述べる期節にはまだ至りませぬ...
新渡戸稲造 「教育家の教育」
...頭巾を冠(かぶ)る期節(きせつ)でもなければ...
野村胡堂 「裸身の女仙」
...狩猟の獲物の鹿でも這入って居るのじゃないかと言うはなし――丁度狩りの期節(シイズン)でもあった...
牧逸馬 「アリゾナの女虎」
...もう蛍の期節は済んだでございませうか...
牧野信一 「初夏通信」
...いつも僕は野球の期節になると何よりも先に屹度大音寺君のことを思ひ出す...
牧野信一 「大音寺君!」
...この辺での凧の期節が近かつた...
牧野信一 「鶴がゐた家」
...期節外れの蛍が時たまに瞬いてゐた...
牧野信一 「南風譜」
...村は村で例年の春の祭りの期節であつた...
牧野信一 「村のストア派」
...たとえば期節(きせつ)の十月と十一月との差こそはあれ...
柳田国男 「海上の道」
...しかも或る期節に消え残った雪の形を眺めて...
柳田国男 「海上の道」
...聖期節の二週間は...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「真珠の首飾り」
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