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饗庭篁村 「木曾道中記」
...畳一畳(じょう)がた日のさしこむ茶の間の六畳で二人は朝餉(あさげ)の膳(ぜん)に向かった...
有島武郎 「或る女」
...朝草を刈つて来てから、馬の手入を済ませて、朝餉を了へたが、十坪許り刈り残してある山手の畑へ、父と弟と三人で粟刈に行つた...
石川啄木 「天鵞絨」
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テニソン Tennyson 菅野徳助、奈倉次郎訳 「アーサー王物語」
...朝餉(あさげ)の膳にも向おうとしないで...
中里介山 「大菩薩峠」
...こんなことで舟のなかでは朝餉の仕度をして居ると三度目の鈴がから/\んと鳴つた...
長塚節 「利根川の一夜」
...ましろき朝餉をうみなむとす...
萩原朔太郎 「決鬪」
...長男の道長は朝餉のあとの一服で...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...僕のうちの朝餉の頃には既に一仕事を終つて...
牧野信一 「肉桂樹」
...朝餉の前の一働きに水門開きに出かける雪五郎と雪太郎であつた...
牧野信一 「バラルダ物語」
...僕が起きる頃には大抵もう朝餉の仕度が出来て...
牧野信一 「山男と男装の美女」
...此の朝に限つて老母が早起して朝餉(あさげ)の仕度をした...
宮地嘉六 「煤煙の臭ひ」
...それから朝餉(あさげ)の饌(ぜん)に向った...
森鴎外 「渋江抽斎」
...おそい朝餉(あさげ)を済ましてから...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...朝餉(あさげ)を...
吉川英治 「大岡越前」
...「昨夜の小娘――棗(なつめ)と申したな――あの小むすめはどうしておるな」「一室にふさぎこんでおりまする」「朝餉(あさがて)は」「与えました」「逃げもせぬのか」「は...
吉川英治 「私本太平記」
...したくは」「お待ちしておりました」「妻(め)と朝餉(あさげ)をひとつにするなどは...
吉川英治 「私本太平記」
...秀吉の出家は坊主の出家と甚だ意味がちがうからな」これが生還を期せざる戦いに入る前の筵(えん)だろうかと思われるほど賑やかな朝餉(あさげ)である...
吉川英治 「新書太閤記」
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