...「今朝は朝霧が濃くて運転が怖かった...
...「山の上から見下ろすと、朝霧がかかった町の景色がとても美しかった...
...「彼女が朝霧の中に立っているところを見かけた...
...「海に出ると、朝霧が立ち込めて何も見えなくなった...
...「朝霧が晴れると、空気が澄んで見通しがよくなる...
...朝霧の下(お)りた梓川の谷を案内者もつれずに登ってゆきました...
芥川龍之介 「河童」
...濃い朝霧がゆっくり流れている白い山腹を顎でしゃくってみせた...
太宰治 「姥捨」
...驟雨朝霧が深く地を這う...
寺田寅彦 「震災日記より」
...図を見るに川面(かわづら)籠(こむ)る朝霧に両国橋薄墨(うすずみ)にかすみ渡りたる此方(こなた)の岸に...
永井荷風 「日和下駄」
...その重清と朝霧の恋物語を...
中里介山 「大菩薩峠」
...窓の下は未だ朝霧が立ちこめてゐたが...
牧野信一 「鬼涙村」
...左右の手にガマ口とステツキを握つて深い朝霧の中に飛び出した...
牧野信一 「疑惑の城」
...肌寒や馬のいなゝく屋根の上かろうじて一足の草鞋求め心いさましく軽井沢峠にかかりて朝霧や馬いばひあふつゞら折馬は新道を行き我は近道を登る...
正岡子規 「旅の旅の旅」
...八月十九日〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(代筆 藤島武二筆「屋島山上の展望朝霧」(一)...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...朝霧(てうむ)いまだはれず...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...薄い朝霧をこめて黒ぐろと繁り...
山本周五郎 「おばな沢」
...――朝霧深く立罩(たちこ)める海道には...
山本周五郎 「おもかげ抄」
...「……では、いずれまた」客は、驢に乗って、朝霧のなかを、ひそかに帰って行った...
吉川英治 「三国志」
...朝霧のうちに見ると...
吉川英治 「新書太閤記」
...かまわんかまわん、旅へ急げ」――あと振り返り振り返り、朝霧の中を、渭州(いしゅう)の場末から立ち退(の)いていく父娘(おやこ)の姿へ、魯達(ろたつ)もちょっと大きな手を振って見せた...
吉川英治 「新・水滸伝」
...まだ朝霧の町はしんとしている...
吉川英治 「新・水滸伝」
...淡(うす)い朝霧が立ちのぼっている...
吉川英治 「山浦清麿」
...夜明けたばかりの山はまだ朝霧につつまれてゐた...
吉田絃二郎 「八月の霧島」
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