...そは朝明(あさあけ)...
石川啄木 「詩」
...色が白くて顔がふっくりしてるのが朝明りにほんのりしてると...
伊藤左千夫 「姪子」
...ついに――三月二十四日の朝明けは...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...祝祭のごとき喜びをおゝ五月の朝明け空の若々しさ雲は靜かに現はれ來り高いところを小さく列りつゝ幽かに滑りゆき天地は靜かに行列しつゝ運行す(一九一八...
千家元麿 「自分は見た」
...おだやかな朝明け...
種田山頭火 「一草庵日記」
...快い朝明けだつたが...
種田山頭火 「行乞記」
...・みちは露草のつゝましい朝明けさかのぼる水底の秋となつてゐる小亀がういて秋暑い水をわたる旅の法衣のはらへどもおちないほこりつくり酒屋の柳いよ/\青し・けふのおひるは草にすわつてトマトふたつ昼寝のびやかだつたよ山とんぼ・山をまへに流れくる水へおしつこする・昼顔も私も濡れて涼しうなつた行程五里...
種田山頭火 「行乞記」
...うつくしい朝明けだつた...
種田山頭火 「其中日記」
...何と美しい朝明! 遠くほとゝぎすが二声三声啼いた...
種田山頭火 「其中日記」
...しづかな朝明けだつたが...
種田山頭火 「松山日記」
...この朝明けも緑いろの光の条(すじ)も湿っぽい空気も濡れた長靴を穿いた人々も...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...仄白い――而も澄み切った朝明りとなった...
豊島与志雄 「月明」
...そのうちに私はそういう朝明けが何んとも云えずに寂しいような気がして来て...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...(五)白みそめる頃からの小雨がまだ止もうともしずに朝明の静けさの中に降って居る...
宮本百合子 「悲しめる心」
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三好達治 「朝菜集」
...朝明けにはまた降りだしている...
山本周五郎 「日本婦道記」
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若山牧水 「樹木とその葉」
...如何にも朝明(あさけ)の風を思わしめる...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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