...人夫はもちろん朝早くから来て待っている...
石川欣一 「可愛い山」
...彼等は朝早く学校へ行くか...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...最初、渠が氷峰と共にここから出て芝居に行き、薄野(すすきの)に行つた時は、翌朝早く、汽車時間の都合上、ここへは立寄らないで、何とか樓の赤い、あツたかい蒲團から、直ぐ停車場へ車で驅けつけたが、氷峰はその後からまた追ツかけて來て、寢ぼけたつらをして、義雄の出かかつてゐる汽車の窓のそとに立つたことを渠はひそかに思ひ出した...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...机博士が、朝早く一度、前を往復する...
海野十三 「少年探偵長」
...片原町に行って見ると朝早くから軒並に湯気を立てていて実に見ものであった...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...われわれをして朝早くすみやかに起き...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...信濃の山奥の温泉に宿をとり、それからまる一年間、あの子は、降っても照っても父のお伴して山を歩きまわり、日が暮れて宿へかえっては、父の言うこと、それは芝居と思えないほど、熱心に聞いて、ふたりで何かと研究し、相談し、あしたは大丈夫だ、あしたは大丈夫だと、お互い元気をつけ合って、そうして寝て、また朝早く、山へ出かけて、ほうぼう父に引っぱりまわされ、さんざ出鱈目の説明聞かされて、それでも、いちいち深くうなずいて、へとへとになって帰ってきました...
太宰治 「十五年間」
...樹明君が朝早く来て...
種田山頭火 「行乞記」
...つばめが朝早くから子に餌をもつてきてやつてゐる...
種田山頭火 「行乞記」
...朝早くから籾摺の音が賑やかに聞える...
種田山頭火 「其中日記」
...その翌日朝早く、お今は何やら忘れものをしたとか言って入って来ると、自分の居馴れた部屋の押入れなどを、そっちこっち掻き廻していたが、お増は黙って見ていた...
徳田秋声 「爛」
...朝早く、自動車が迎えに来た...
戸田豊子 「歩む」
...七夕の日には、朝早く、蓮の葉にたまった露を、硯の水に取りに行った...
豊島与志雄 「故郷」
...朝早くから氣の毒だが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...朝早く、――それは六時頃だつた――、私がこの噴水のそばを通りかかつたとき、私は実に思ひがけない光景を目撃したのであつた...
堀辰雄 「噴水のほとりで――」
...明日の朝早く細田民樹をひっぱっておいてくれませんか...
宮本百合子 「刻々」
...七日の朝早く川へ流すだけの行事をそう呼んでいたのである(秋田風俗問状答)...
柳田国男 「年中行事覚書」
...朝早くから坐つてゐる彼女を見出した...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
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