...例せば井伊直弼が朝命を待たずして下田条約に調印したるが如き...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...洛陽にあっては、官騎(かんき)都尉(とい)に封ぜられ、今、朝命によって、五千余騎にて馳せ来り、幸いにも、貴軍の火攻めの計に乗じて、逃ぐる賊を討ち、賊徒の首を討つことその数を知らないほどです...
吉川英治 「三国志」
...朝命の科人(とがにん)へ...
吉川英治 「三国志」
...何事につけ廟堂(びょうどう)の奸賊は、朝命をもって、みだりに命じ、そむけば違勅の罪を鳴らそうというのであります...
吉川英治 「三国志」
...という朝命だった...
吉川英治 「私本太平記」
...要するに、そこを奥羽の鎮守と同格なものにして、武士勢力をたがいに牽制(けんせい)させ、そのどちらにも親王将軍を上において、都の朝命を、一様に布(し)かせようという政治構想のものと見られた...
吉川英治 「私本太平記」
...朝命のままにの」「どうも...
吉川英治 「私本太平記」
...――だからたとえ朝命をまたず無断東征に赴(おもむ)いても...
吉川英治 「私本太平記」
...「朝まだき、暗いうちに、足利の宰相(さいしょう)(参議)をはじめ、六波羅じゅうの勢(せい)は、東へ立った」「はや六波羅には、武者らしきものはひとりもいぬと申す」「総勢千七、八百騎とか」「いやいや、それが大津越えにかかる頃は、尊氏を慕うてあとより追っかけ加わる勢(せい)もおびただしく、いつか三千余騎にもなっていたという」「いずれにせよ、尊氏は、八座の宰相の身にありながら、君恩もわすれ、朝命も待たいで、無断、東下(とうげ)をあえてしたことは確かとみゆる」「不忠不逞な臣」「断乎たる御処分な降(くだ)されねばあいなるまい」公卿口の姦(かしま)しさ...
吉川英治 「私本太平記」
...朝命に畏(かしこ)みますまい...
吉川英治 「私本太平記」
...――いつ降(くだ)るかわからない朝命を待っていたら...
吉川英治 「私本太平記」
...逆賊討伐の朝命をさずけ...
吉川英治 「私本太平記」
...山陰山陽十六ヵ国の事を管領せよ」との朝命を拝して御座(ぎょざ)のあたりをさがって来たところだった...
吉川英治 「私本太平記」
...新田勢が朝命の下に東海道をくだり...
吉川英治 「私本太平記」
...苦しゅうないとの朝命です」といってきた...
吉川英治 「親鸞」
...いっこう朝命を奉じる様子はなかった...
吉川英治 「平の将門」
...朝命を軽んじるわけではないが……...
吉川英治 「平の将門」
...それを望んでいないらしいので」「朝命でもか」「いえ...
吉川英治 「平の将門」
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