...六その晩いっぱいとあくる朝の間じゅう...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...夏の光は朝の間だけその一劃にぎらぎらと射し込んだ...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...夜と朝の間隠れていよう...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...紀元前六世紀の中葉即ち第二十七王朝から最後の第三十王朝の間へかけてペルシアの侵略があり...
野上豊一郎 「七重文化の都市」
...わたしは思いがけぬ「カフェーの朝の間(ま)」というところを見て...
長谷川時雨 「一世お鯉」
...奥深い店の、奥の方の棚に、真鍮(しんちゅう)の火鉢の見本が並(なら)べてあるのが、陽(ひ)の光がどこからさすのか、朝の間のある時、通りがかりに覗(のぞ)きこむと、黄色くキラキラ光っていて、黄昏(たそがれ)に御仏壇を覗(のぞ)いたような店の家だった...
長谷川時雨 「鉄くそぶとり」
...しかるに一朝の間違いにて上野介なる者内匠頭へ無礼を加えしに...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...朝の間中読書灯をつけざるをえなかった...
A. ブラックウッド A. Blackwood The Creative CAT 訳 「盗聴者」
...一朝の間に消え失せて曾ての薄暗い古びた街の印象より他はなかつた...
牧野信一 「鱗雲」
...朝の間は石の心も静まっていると見えるからである...
室生犀星 「庭をつくる人」
...朝の間に來て、一日私の宅で遊んで居て、晩に歸る...
森田草平 「「青白き夢」序」
...それは鎮守の森一パイに蝉の声の大波が打ち初めた朝の間(ま)の事であったが...
夢野久作 「いなか、の、じけん」
...朝の間(ま)と夕方だけ馬を歩かせるので...
夢野久作 「狂人は笑う」
...私が忙がしいのは朝の間だけです...
夢野久作 「霊感!」
...出帆の朝の間際まで...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...そして浄(きよ)らかな朝の間の陽ざしを浴(あ)みに...
吉川英治 「新書太閤記」
...まだ朝の間の気はいが漂う蚊帳(かや)のうちへ身を入れた...
吉川英治 「新書太閤記」
...朝の間、ちょっと、太陽を見たが、そのうちにまた、乳いろの霧が、全山全軍、すべての視界をつつんだ...
吉川英治 「新書太閤記」
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