...したがつてその朝の間中船醉をしてゐる仲間の苦しみ方は相當同情に値するものがあつた...
海野十三(佐野昌一) 「南太平洋科學風土記」
...どうも不思議だとおっしゃるばかりでございますの」「朝の間に出て行かれた様なことはありませんか」「それは...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...朝の間は、朝霧が立ちこめていて、お昼頃ちょっと日光がさしたかと思うと、もう夕方であった...
江戸川乱歩 「鬼」
...これは南北朝の間に出來た多くの歴史を...
内藤湖南 「支那史學史概要」
...今日では六朝の間の目録學の書としては...
内藤湖南 「支那目録學」
...紀元前六世紀の中葉即ち第二十七王朝から最後の第三十王朝の間へかけてペルシアの侵略があり...
野上豊一郎 「七重文化の都市」
...お天気のよい日、朝の間(ま)に、御不浄(ごふじょう)の窓から覗くと、襟の後に手拭を畳んであててはいるが、別段たぼの油が着物の襟を汚すことはなさそうなほど、丸くした背中まで抜き衣紋(えもん)にして、背中の弘法(こうぼう)さまのお灸(きゅう)あとや、肩のあんま膏(こう)を見せて、たすきがけでお釜の中のしめ糊を掻(か)き廻していた...
長谷川時雨 「旧聞日本橋」
...奥深い店の、奥の方の棚に、真鍮(しんちゅう)の火鉢の見本が並(なら)べてあるのが、陽(ひ)の光がどこからさすのか、朝の間のある時、通りがかりに覗(のぞ)きこむと、黄色くキラキラ光っていて、黄昏(たそがれ)に御仏壇を覗(のぞ)いたような店の家だった...
長谷川時雨 「鉄くそぶとり」
...朝の間だけは亭主とよく啀(いが)みあひをやつた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...朝の間中読書灯をつけざるをえなかった...
A. ブラックウッド A. Blackwood The Creative CAT 訳 「盗聴者」
...太陽の光線は朝の間にほんのちよつと流れ込んで来るだけで...
北條民雄 「無題※[#ローマ数字2、1-13-22]」
...朝の間は石の心も静まっていると見えるからである...
室生犀星 「庭をつくる人」
...それは鎮守の森一パイに蝉の声の大波が打ち初めた朝の間(ま)の事であったが...
夢野久作 「いなか、の、じけん」
...朝の間(ま)と夕方だけ馬を歩かせるので...
夢野久作 「狂人は笑う」
...朝の間(ま)の暗いうちに帰って来たりする事もございますが...
夢野久作 「暗黒公使」
...大方朝の間が多うございました」「貴女(あなた)のお住居(すまい)は……」「申し上げられませぬ」「何故...
夢野久作 「暗黒公使」
...朝の間に」「もうか」「朝の灸治は...
吉川英治 「私本太平記」
...朝の間、ちょっと、太陽を見たが、そのうちにまた、乳いろの霧が、全山全軍、すべての視界をつつんだ...
吉川英治 「新書太閤記」
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