...朝と夕方には風のない朝凪(あさなぎ)夕凪(ゆうなぎ)があって...
海野十三 「地球盗難」
...わたしの毎日の生活の真の収穫は朝と夕べの色どりにいくらか似たもので...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...朝と夕とは春と秋とであり...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...――軽気球の繋がれてゐるのは、この三階の物干台で、朝と夕方には、縞銘仙(しまめいせん)の筒つぽの着物を着たここの主人が蒼白(あをじろ)い顔を現して操作を行ふ...
武田麟太郎 「日本三文オペラ」
...十月二十日――朝と夕方と二回...
豊島与志雄 「反抗」
...尠(すくな)くも朝と夕方に...
中原中也 「詩壇への抱負」
...食事は朝と夕方の二度...
久生十蘭 「淪落の皇女の覚書」
...村に一つある教会の朝と夕との礼拝式へ...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「ウィリアム・ウィルスン」
...この机は窓から這入って来る光線の強弱に従って朝と夕とにおいて変化して見える...
三木清 「科学批判の課題」
...朝と夕方と、いつも娘と往來で擦れ違つた時刻になると、默つて机にむかつては居られない焦燥を感じた...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...第一の精霊 キッスをして御やりなされ額の上に――精女(はっきりと)私はお主さまに朝と夕に御手にするほかいやでございます...
宮本百合子 「葦笛(一幕)」
...朝と夕べに舟を送り出し迎えて暮しているひとたちとは気分がすっかりちがっている...
宮本百合子 「漁村の婦人の生活」
...朝と夕とに街道に点々と人の列が見えれば...
柳宗悦 「全羅紀行」
...朝と夕の二度の食事ですませていた...
柳田国男 「母の手毬歌」
...郊外の朝と夕方は存外に多事なもので...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...朝と夕だけ連んでくれい」「は...
吉川英治 「江戸三国志」
...今日の朝と夕べとが...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...「――十手捕縄をもつ人間は、鬼のごとく無慈悲なものと思われているが、人間皆(みな)悪(あく)、人間皆善、情涙(じょうるい)には誰も変りはない」「成程、そういうものでしょうか」「で――わしは、ひとりの罪人を獄門へ送ると、必ず、一つの木像を彫って、朝と夕に、供養(くよう)しておった...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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